岩手大学教育学部主催の講演会、
「わかりあえないことから」講師:平田オリザ氏
はわかりやすかった(笑)。
ノートを取るのが楽しかったー。
いまから応用できる、現実に役立つ言葉をたくさん採集してきたよー。
「協調性」がなくても「社交性」がある
これはすごくわかる!
だって私がそうだもん(笑)。
「会話」と「対話」という言葉が意味するものの違いに即して言えば、
親しい、よく知っている人との「会話」で成立する「協調性」と、
見知らぬひと、異文化のひととわからないことを前提に、互いの意見をすりあわせる「対話」を持とうとするのが「社交性」ということではないかと。
社交性というと上辺だけの付き合いのように取られ、悪い意味に使われるようだけれど、
異文化のわからない相手に敵意のないことを知らせて、なんとか最悪の結果、戦争だけは回避するように対話する、それがグローバル・コミュニケーション。
英語で難しいことについてディベートができるエリート高校生が、
オリザさんのワークショップの中で、すきな果物のグループに分かれよう、と言うと男子だけでグループを作ろうとしてしまって、という笑い話のようなエピソードを聞いた。
ワークショップや演劇を教材にした授業で、いろんな子どもたちの言葉や表現をお聞きして、
若者のコミュニケーション能力が落ちているとは思わないが、
求められているのは、グローバル・コミュニケーション能力と日本的なコミュニケーションのダブルバインドを克服する力で、
欧米とは違う、それが日本人に求められているグローバル・コミュニケーション能力、というまとめにも頷いてしまいます。
いちばん前のいい席で平田オリザさんの表情や声をキャッチしてきました。
まず、前に座ること。
これもコミュニケーション能力だと思うのよねー。
謦咳に接するっていうじゃ。あんまり遠くの席じゃあ、声も咳も聴こえないんじゃ?
協調性はないけど社交性はある自分に勝手に自信をもらった気がする。息子のありかたにも。ふははは!
講堂から出たら、青空に積乱雲がぽかんと浮いて、風が爽やかだった。
あさっての平田オリザ演劇展が楽しみだ!