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あらすじ:
 エストニアの小さな町で暮らすアンヌ(ライネ・マギ)は、2年間付きっ切りで介護をしていた母親を亡くし放心状態だった。そんな折り、多少フランス語が話せる彼女にパリでの家政婦の仕事が舞い込んでくる。意を決して憧れのパリに向かったアンヌを、しゃれたアパートで待っていたのは、気難しいエストニア出身の老婦人フリーダ(ジャンヌ・モロー)だった。


映画のポスターを見て、これはおもしろそう、


とずっと気になっていたのですが、

フランス人の繊細な演技がよく理解できなかった(笑)。

フリーダはわかるんだが、アンヌの表情が何を意味しているのか、え、これは困惑?喜び?怒ってる?寂しい?と、謎めいており。


正直眠かったです。ずーっとイビキをかいているひとがいましたが、無理ないと思う。


端なくも漏れ聞いてしまったのですが、「もっと元気の出る映画かと思った」と言っている女の人がいて、そうだそうだ!の気持ち。

でも、見てよかったですよ。

クロワッサンとカフェオレだけの朝食をお盆に入れてベッドに運ぶ場面があり、

これは本物のクロワッサンね、と一口ちぎって食べたフリーダが言うのですが、

食器やコーヒーや棚の小物など、さすがフランスって感じ。

本物のクロワッサンはたぶん、バターを使って層がしっかり浮き上がっているタイプのことかな。マーガリンを入れたクロワッサンとは形も違えてつくるのらしいです。

マーガリン入りのクロワッサンはふかふかしたタイプで、それはそれで素朴な外見なんだけどね。パンメーカーの袋入りクロワッサンの形というか。


パリのカフェやそこにいる魅力的な男たちや、エッフェル塔や、アンヌとフリーダのお洒落を楽しめたから。

アンヌの結い上げた髪型が少しずつちがっていて、心憎かった。

ジャンヌ・モローのフリーダは気難しいマダム、の範疇では収まらないのですが、

じつはジャンヌ・モローの分厚めの、両端が下がっている唇から毒が迸る場面はすごく似合う!と思ったです。

モンスターではあるけれど、どこか愛嬌があるのはカエルのようなきょろっとした大きな水灰色の瞳のせいかなあ。

ではでは☆