三宅さんからのメール。
それは、ある大会に出ませんか、というものだった。
激辛ラーメン早食い大会。
岩手県内である。車で1時間半くらいか。
宮古市浄土ヶ浜。
4月29日か。
菅原は逡巡するのであった。
辛いものは大好きである。
だが、大好物(じつは)のお汁粉での惨敗が、菅原から自信を奪っていた。
また、お汁粉の激熱が苦い記憶となって、菅原を消極的にしていた。
でもなあ~と菅原は自信のなさを隠し、婉曲な不参加の旨をメールした。
自分はなんて卑屈になってしまったのか、と、寂しい気持ちで。
だが。
菅原さんのための大会ですよ!絶対出て下さい!
と、三宅さんにしては珍しい、きっぱりしたメールが矢のように、菅原のココロを射抜いた。
菅原は、メールを100回くらい繰り返し読んだ。
負けてもいい、出場して三宅さんの気持ちに応えようと思った。
へへ、出てやろうじゃないか。
と、マンガ好きな菅原はあしたのジョーになりきるのだった。
その日から激辛激熱特訓が始まった。
といっても、ダイエット中なので、ラーメンを食べて特訓というわけにはいかない。
さあ、考えろ。
何が相応しい?
一秒後、菅原は閃いた。
あれだ。あれを遣おう!
菅原の特訓メニューとは?
そして菅原は三宅さんの気持ちに応えられるのか?
乞御期待!!(応援コメント頂けたら、励みになります)