「ママ焼きりんごって作れないよね?」
なんとぉ!次女の挑戦的な物言い。
そんなのインターネットで調べればすぐつくれるわぃ!
りんごを切って、バターと砂糖で焼いて、シナモンシュガーかけて出来上がり。
どんなもんだ!!雑だけど早いだろっ!!
長女が次女にこっそり話しかけている。
「ママ、出来るって分かってて言ったでしょ?」
「そりゃあね」
やられた・・・。
学生時代、飲み会のテーブルには『ほっけ』があった。
安くて旨い。
ただ、飲み会にやたら出席した私はホッケに飽きた。
20年ほど飽きっぱなしだったこと、ホッケに申し訳ないと思う。
子供に食べさせてみようとなんとなく買ったのが最近だ。
「ホッケ美味しい♪」
子供達の弾む声で、時々ホッケが食卓に並ぶようになった。
先日、ホッケ好きの長女に食べさせてやろうと、珍しい『ほっけのとば』を買った。
一口大にカットしてから水分を飛ばした燻製になっているもので、食べるときには皮から一つずつはがすようにして食べる。
脂がのっているので、はがすとき手がべとつくので私の場合は全部はがしてタッパーに入れてしまう。
これで落ち着いて食べれる。
口に入れてから少しすると身が柔らかくなってきて、風味が出てくる。
芳醇。
噛むほどに濃厚。
食べすぎず、少しずつがちょうどよい。
サケの卵巣と言えば言わずと知れた『いくら』。
サケが不漁の今年、生筋子を買って自分でイクラにすることにした。
たっぷり食べたいと欲張ったら、結局すごく高くなってしまったが、欲望は満たされた。
一緒に買ったのがサケの精巣。
こういうと気持ち悪いが、いわゆる『白子』。
トラフグやタラの白子は好物だが、サケの白子は安いし、いまいち興味が湧かなかった。
メスとオスでこうも違うかね・・・。
白子をアルミホイルを密着させるように巻いて、フライパンに少し水をはって茹で蒸しにする。
あん肝と同じ要領だ。
しっかり火が通ったら冷やしてホイルを外すと割ときれいな円柱になっている。
輪切りにして、ポン酢とネギ、七味を振りかけたら、まあまあ上出来。
これで本当に酒飲まないんだから不思議。