「写真を撮ってもらうのって、超楽しー。」
彼女はとても積極的な女の子だった。
年上の彼氏の事や、ファッションの事や、バイトの事など、本当に話しの尽きない子でもあった。
でも、彼女の口からは、決して後ろ向きな言葉は一言も出なかったのが、印象的だった。
撮影当日、彼女はとても素直で、好奇心に溢れていた。
「こんな感じでいいのかな?」
ポーズの指示はほとんどしなかったのだが、やりやすい撮影だった。
もちろん彼女はモデル経験の無い、全くの素人。
「カメラマンの仕事って楽しそーだね。私にも出来るかなぁ。」
本当に沢山の質問を投げかけて来る彼女だった。
それでも、彼女の表情は本当に多かった。
彼女との出会いは、この日で終わり。
それでも、彼女の一度きりの人生の、ほんの一瞬でも良かった。
カメラマンとして、切り取る一瞬に全ての能力を捧げて。
これからも、素敵な出会いに感謝しながら。
これからも、素敵な人生を彼女に送ってもらいたいと願っている。
本当に、ありがとう。










