サニーがこの世から去ってまた一年が過ぎ去りました

コロが去ってから十六年と二ヶ月と数日になりました

その間にチョッパーちゃんのお母さんが急性肝不全で亡くなり

モモ&ナナコちゃんのお母さんも療養中に子宮癌で亡くなり

後を追うようにモモ&ナナコちゃんも亡くなったようです

私の兄も四月に進行性核上性麻痺という難病で亡くなりました

五年持てばいいとされていたのですが十三年持ちました

私より五歳年長なので享年数えで八十二でした

 

最近コロやサニーの夢をよく見るのです

二匹が私を呼んでいるのかもしれません

出来るだけ早くあの世とやらに行きたいと思う反面

もう少し後四年と半年程長らえて孫娘二人の手助け

孫娘の役に立つなら出来る範囲でしたいとも思っています

長男夫婦への御節介にならない程度の些細な手助けです

上の孫娘が中学校を下の孫娘が小学校を卒業する迄です

私が生きていたとして八十歳を超えますから潮時でしょう

老人は若者の邪魔にならないうちに消え去らなければなりません

 

余りに便利になり過ぎた世の中なのに いつ天変地異が起こるか

わからないのですから私の思うようになんてならないでしょうが

 

全ての物事が自分の思い通りになるなんて決してありませんから

どこのどなたでも順風満帆などという事は決してありませんから

 

 

 

私は喜寿を迎えてすっかり老いぼれてしまいましたが

いまだに頻繁に依頼のある襖貼り替えや障子貼り替えは

心身にやたら無理をかけながらしぶとくやっております

いい加減辞めてしまいたいとは思ってはいるのですが

お金を頂ける綺麗な仕事がまだ出来ております所為か

リピーターの世間様がまだ隠居をさせて下さいません

もう少しもう少しという思いで日々を凌いでおります

 

 

サニーがこの世にいた頃は医療費が毎月結構かかったので

「一枚貼ってはサニーの為」と仕事もやり甲斐がありましたが

サニーがいなくなってからまとまったお金になる仕事をすると

まるで何かの仇を討つような無茶とも言える心持ちになり

年甲斐も無く派手なアロハシャツなどを購入したりして

そんなことで自らを慰めて日々をやり過ごしております

 

私は「飲む打つ買う」の三拍子が全く出来ない駄目な奴ですし

音楽や本や映画などは最近のものは全く食指が動きませんので

 

 

コロもサニーも忘れ物をしていったのですが

私が逝く時持って行くように大切にとってあります

コロの友達は元よりサニーの友達も殆ど亡くなってしまいました

生者必滅 会者定離というように生まれたものは必ず死に 

出会ったものは必ず別れるのが憂き世の習いのようです

 

それに思う事は例えば元旦の能登半島の地震による被害

また私が住んでいる山形県にも襲った集中豪雨被害とか

その他にも何かにと心が痛む腹がたつ事件が多々ありますが

目にした耳にしたそんな事柄など私がしのごのとほざいたとて

どうなるわけでもありませんし今の私は人生の最期にむかって

日々を愉しみながらやり終え続けるだけです

お迎えが来るのを穏やかに待つだけです

 

 

コロとサニーに新しい友達を加えました

蝋燭の後ろにある仔犬のおもちゃがあるでしょう

孫娘達が使わなくなったものを引き取ったのです

名前は「ピコ」と名付けて毎日撫でて可愛がっておりまする

ピノキオのように魂が宿ってくれればとても嬉しいのですが