戦時中、父は挙母町(ころもちょう)現在の愛知県豊田市の猿投(さなげ)地区に住んでおりました。

その上空を米軍のB29爆撃機編隊が度々通ったそうです。

豊田上空は名古屋への空襲の帰り道、サイパンやグアムへと帰還する際の空路だったのです。

ある日、上空に現れたB29に岐阜の各務原(かがみはら)飛行場から飛び立った日本の特攻機が体当たりしました。その瞬間を父は同級生たちと見ていたそうです。一瞬グラッと傾いたB29が編隊からはずれ、ゆっくりと東の山へと堕ちていきました。

豊田市の中心地から東へ。

矢作川(やはぎがわ)を越えるとやがて左手に名古屋グランパスエイトの本拠地である豊田スタジアムが見えてきます。

さらに東へ20分ほど車を走らせた場所が松平地区、徳川家康の生まれ故郷です。

B29はこの松平の森に墜落しました。

乗組員10人が死亡したそうですが、たった1人だけパラシュートで助かった米兵がおりました。

村人はこの米兵をかくまい、食べ物を与えるなどしました。

終戦後、無事にアメリカへの帰還を果たした米兵の子息が、松平の墜落現場を訪ねたことが地元のニュースになりました。

父がどうしてもその地を訪ねてみたいと言うので母ゴンが存命の頃に一度だけ行ったことがありました。

古びた記念碑が、静かな森の入り口に建てられていました。


写真、ネットからおかりします。





豊田市はゴン兄のいとこがおり、父の生まれ故郷でもあるため、今までに何度もお邪魔しています。

カッコウやウグイス、ヒバリなどの鳴き声を聞きながら川のほとりをよくゴンとお散歩をしました。


2022年5月のゴンです。


戦時中、飼い犬を軍に供出する、そんな現実がありました。
ある犬は調教されたのち、背中に爆弾を背負わされ、特攻犬として死にました。
ある犬は殺されたのち、北方に出向く兵隊さんが着る毛皮になりました。
戦争に駆り出された何万、何十万もの犬たち、ただの一頭も帰ってこなかったそうです。
そんな時代に生まれなくてよかった。
そんな時代を生きなくてよかった。
本当によかった。
人の命を何とも思わないんだから、犬の命なんかなおさらだよね。


今日のお昼寝菜々ちゃんです。