今朝、懐かしい母の声を聞きました。

明け方、夢に出てきたのは昔勤めていた職場でした。
事務所の女性はゴン兄が10年在籍したその支店で大変お世話になった人でゴン兄の姉のような存在でした。
彼女が「お父さんから電話が入っている」とゴン兄を呼びに来てくれたのです。
電話に出ると父が「あんたがずっと帰ってないから、お母さんが心配して、お母さんに変わるから」と。
「あ、もしもし、わたし」
懐かしい母の声でした。
「はい、お母さん」
そう答えると母が
「あんた、誰?」と。
「あなたの息子です」
そこで目が覚めました。
多分、これで目が覚めたから母の声をはっきりと覚えていられたのだと思います。
ゴン兄のことがわからなかったのは、もう認知症を患っていた頃の母だったからでしょうか。
会社を離職した後、いとこが経営する料理屋にしばらく手伝いに行った頃がありました。
年末の忘年会やおせち料理のシーズンになると、いとこの家に泊まりがけで手伝いに行っていたので、よく父から母が心配していると電話がかかってきたものです。
その頃を思い出しました。
とにかく、母の声が聞けてよかった。電話の向こうの母は元気そうでした。年が明けると丸10年になります。母は長い旅行に出かけたきりです。父は母のいない世界を10年も過ごしました。透析で頑張ってるのは父ではなく血液を濾過してくれる機械だけれど、母のいない10年を頑張ったのは父本人であり、まぁそこのところは褒めてやろうかな。

ゴンとの母の写真です。
この3枚がすべてです。



胸のワッペンには母の名前と連絡先が書いてあります。まだかろうじて歩けた頃、認知症による徘徊で我々が目を離した隙に2回いなくなってしまったことがあり、それ以降はココセコムと名札を母に装着しました。
母はゴンと5年一緒に過ごしました。
母とゴンをクルマに乗せ毎日ドライブに行きました。
母が出掛けたがったためです。
もうその思い出も10年以上前のものになろうとしています。
時が過ぎるのがとても早いです。