2年前の10月9日、初めて菜々ちゃんに会いに行きました。
栃木県の動物愛護団体の方が日光のシェルターから当日菜々ちゃんを引き出せるかどうかを県と調整くださっていて、役所が始まる少し前の午前8時50分ごろ連絡があり、今日保護犬に会っていただけますかとのこと、あらかじめ1泊する予定で準備をしていたので、父とすぐに車に乗り込み出発をしました。ナビでは中央自動車道を使って長野県の小諸方面から宇都宮に抜けるルートが最短で最安と教えてくれましたが、途中一般道と峠を走らなくてはならず雪が心配で少々迂回することにはなっても東名高速と圏央道を選択しました。とにかく保健所が終わる5時までにはどうしても到着しなければならず、途中静岡の浜松と埼玉の狭山で休憩をしたものの後はひたすら車を走らせました。
厚木から圏央道に入ったところで事故渋滞に巻き込まれ1時間ほど全く動かず少々焦りましたが何とか夕方の4時50分に宇都宮の保健所に到着することができました。
保健所は5時に閉館してしまったため、裏手の公園での対面となりました。既に日没、あたりは薄暗くとても寒かったです。初めて会う菜々ちゃんはとても痩せていて、ブルブルと震えていました。
すぐに先方に菜々ちゃんを引き取る旨を伝えました。それでは普通のおうちに慣らす必要があるため1月21日までこちらで預からせてくださいと、フィラリアの検査等もありそのまま獣医さんの元へ連れていってくださいました。我々は予約していたビジネスホテルに向かいました。父が宇都宮餃子を食べたいと言うのでホテルのフロントでいただいたマップを頼りに2軒訪ねましたが、1軒は満員、もう1軒はお昼のみの営業でしたので宇都宮餃子はあきらめホテルのすぐ隣にあったファミレスにて夕食をとりました。
ルートインを選んだのは大浴場があったからです。チェックインの後、父とお風呂に入りましたが他に利用者はありませんでした。翌朝、バイキング形式の朝食をいただき帰途につきました。
帰りは初めにナビが案内してくれた長野県経由で帰りました。高速を一旦降り一般道を走り和田峠に差し掛かったところで少し雪がちらつきましたが1月のこの時期にしては大した積雪もなく無事に帰ってくることができました。
途中、駒ヶ根のサービスエリアで休憩をし、父の車椅子を押しながら店頭で売っていたりんごをいくつか購入しました。帰宅してから食べたそのりんごがとてもおいしかったです。父とは最後の旅行になる宇都宮への旅をゴンと菜々ちゃんがいざなってくれました。母がまだ存命の頃、弟達とも一緒にいろいろなところに旅行に行き、どれもとても楽しかったのですが、この度の宇都宮への旅はゴン兄の中でとても印象深いものになりました。きっとそれは父と行く最後の旅行であったこと、愛するゴンがいざなってくれた旅であったこと、ギリギリで何とか菜々ちゃんを救ってあげられたこと、などからでしょうか。宇都宮をあと少し北上したところが福島県郡山市で、そこはゴンの故郷でもあります。ゴンがつないでくれた菜々ちゃんへの命のリレー。無事に行って帰ってこられたのもゴンが見守ってくれたからだと思っています。それまでに富士山は何度か見ましたが、このときの往路に見た富士山はゴン兄の人生で一番美しい富士山でした。ゴンと菜々ちゃんが見せてくれた富士山。
ありがとう富士山。
今日も菜々ちゃんと歩く。
菜々ちゃんと生きる。
菜々ちゃんと前へ。
明日へ。
そのことをきっとゴンも喜んでいてくれるはず。
気のいい奴だからな、ゴンは。
ハートもハンサムだから。
ゴン、ありがとな。
菜々ちゃん、ありがとう。












