わたしは、予定日の6週間前から産休に入りました。
で、臨月にはいる前日に、実家(愛媛)に帰省しました。
(予定日28日を切ると、飛行機に乗るのに診断書がいるので…)
それは2008年9月14日のことでした。

ふう、実家に帰れば上げ膳据え膳でごろごろして暮らそう。
と、でかい腹を抱えて、親孝行とは対極の考えにひたっているわたしに、
ダンナさんが言った。

「愛媛まで、自転車で行くよ。」

……えっ!
直線距離でも600キロ以上あるよ!?
飛行機でも1時間以上かかるんだよ!??
箱根やら関が原やらいろんな峠があるけど!!!???

夏休みをまだとっていないダンナは、
9月の3連休に休みをくっつけて、東京から愛媛まで自転車で行く計画をたてはじめた。

結果、愛媛までは無理そうなので、
5日間で大阪まで行って、
そこからオレンジフェリーに乗って愛媛に上陸することに。

距離をはかってみると、1日100キロ以上進まなければならない。
「江戸時代の飛脚のことを思えば……」
なんて言っていたが、今は平成で21世紀だ。

「道中、いろんな神社で安産祈願していくから!」
と言われたが、安産よりも旅の安全を祈願してほしい。

いろいろ調べたり、装備を整えたりして、ちゃくちゃくと準備を進め、
9月13日早朝、杉並の自宅から愛媛に向けて出発した。

…そう、臨月間近のわたしの出発よりも1日早く。


■ダンナの参考文献

神に頼って走れ!―自転車爆走日本南下旅日記 (集英社文庫)/高野 秀行

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高野さんは沖縄まで行っています。