Nが「一人で海に沈む夕日を見に行きたいな」と言った。
テストはもちろん
四月から挑戦してきた某企業、新聞社、所属研究所によるプレゼンテーションマッチのゴールテープを仲間と切って ガバッと倒れこんだ・・・
テスト勉強と両立しながら泊まり込みでの打ち合わせ、撮影、プレゼン練習etcいつ倒れてもおかしくない過密スケジュールに家族もハラハラの4ヶ月だった。
燃え尽きたのだろう。
夢の胴上げのまま
心は空を彷徨ったのだろうと思う。
ふと、
同じことを想い
海に行った自分がよみがえった。
Nほどがむしゃらに走ったわけではなかったが
私も学生時代、夏休み最後の日は必ず一人で海に行った。
似てるんだ・・・
Nは「父親と姉は僕をしっかりさせたような人で母親は相似形なんだ」と友達に言うらしいが
こんなところまで
似てるんだ・・・
と苦笑した。
今朝、Nはちょっと寝坊してあわてて出かけた。無理矢理水筒だけ持たせた。
「N君へ
今日は
ゆったり一人時間ですね。
「一人で海に沈む夕日を見に行きたい」と言ったとき自分の学生時代を思い出しました。
一人でありながら
世の中の様々なものと繋がっている自分を感じたり
人間は糸を切ったら
本当に一人ぼっちになるんだ、と感じたりしたものです。
今でもこんなに想いだせるのは それがどんなに大切な時間だったかということだね。
N君の今日に幸あれ・・・
母 」
東京駅からメールが入る。
どうやら房総に向かうらしい。
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