マツダスタジアム

東京ヤクルト 200 040 000 6

広    島 000 020 101 4

 

 勝ったけど、来季も高津野球でスワローズが沈んでいくのを暗示させる試合だった。

 七回二死からの連打で吉村降板。

 もちろん、続投していたらどうなっていたかの保証は無い。

 けれど、こういう場面で先発投手に託してこそ、投手陣再建が為されるんじゃなかろうか。

 ピンチを切り抜ければ自信にもなるだろうし、打たれて反省し、自ら課題を得て成長の糧とするも良し。

 そうせずして、どうやって投手陣を再建させる気なのだろう。

 走者を出さずに投げ切るなんて、いつもいつも求めるのは酷というものだ。

 そして、これも何度も言っているが、代わった田口がピンチを切り抜ける確率と、吉村がピンチを切り抜ける確率に、どれだけの違いが有るというのだろう。

 今日の試合で言うと、田口と大西を無駄遣いしてしまったとなる。

 もっと言えば、吉村がピンチを切り抜け七回を投げ切ったという仮定ではあるものの、八回に昨日30球以上投げたロドリゲスを温存し大西もしくは田口を投入できたのではないか。

 救援陣の疲弊と、先発投手の台頭が無いのは、実はセットとして考えた方が良い。

 そして、投手陣再建など、少なくとも高津監督の手腕では無理と結論付けていい試合だったと言える。

 来季、奥川の様な救世主が出現する事を祈るしかないかもね。

 さて、攻撃面にも目を向けてみよう。

 五回と八回の無死一塁でどうして送りバントという選択肢をもてないんだろう。

 五回は初回に得点して以来0行進だけに、好投の吉村の為にも追加点が欲しい場面。

 素直に送って、サンタナ、村上のバットに期待すればいいじゃないか。

 たまたま、広島バッテリーが西川に四球を与え、スワローズのミスを帳消しにしてしまっただけのお話し。

 そして、八回無死一塁で長岡だが、百歩譲って、長岡の最多安打のタイトル争いを鑑み、強行策は有りとしよう。

 だが、西川には送らせて、サンタナに期待しなければ嘘だろう。

 要は五回の攻撃に味をしめて、広島の追撃ムードを鎮めるためにも1点を取りに行く場面で、ビッグイニングを夢見ているとしか思えない。

 そんな野球が狙って出来るなら、ぶっちぎりで優勝してるってもんだ。

 来季、村神様もしくは、それに匹敵する救世主が出現する事を祈るしかないかもね。