修学旅行の手立てについて
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修学旅行のように、非日常でしかも自分の意思とは関係なく予定が決まっていることは特に、行程ごとに「逃げ道」としての選択肢は必要なマリオ。


たとえば





平和祈念公園の資料館。
メンタルへの刺激が強い展示物や映像があり、その刺激だけで疲れきってしまう可能性もあるわけです。下手したらトラウマになることも...。

なので「逃げ道もあるよ」と提示しておく。



ご飯も(そもそもアレルギー対応してもらうんですけど)、「ディナークルーズ」の日は船酔いして食べられないかもしれない。

その時は「夕飯はホテルのコンビニで買って、部屋で食べることもできます。」としておく。(館内図付きで)


(実際に船酔いしてコンビニを利用した生徒さんもいたそうです。)



御嶽斎場なら、石段や坂を10分程度上ることを提示して、「疲れて上る自信がなかったらバスに残ることもできます。」としておく。


ホテルのチェックインの時、生徒はエレベーターの使用が禁止されているのですが...
疲れすぎると体の力が入らなくなり、荷物を持って5階まで上がれない。なので「先生に言えばエレベーターを使うこともできます。」としておく。

ほかにも、島唄ライブ、自由行動、いろんな場面での逃げ道を探りました。


こういうことも学校内のマリオを見ただけではわからない。けれど、その場で急にひとつひとつマリオに言われていたら先生も大変。クラス全体を見なくてはならないのですから。

なので事前に先生に逃げ道の選択肢を聞いて、予めマリオに伝える必要があるわけです。そうしておくとその場で先生もマリオも対応しやすくなって楽ですよ、と。

そこを理解していただけてよかった。

原案段階のスケジュール表に質問事項を書き、先生が旅行会社の担当さんに聞いて、上記のような逃げ道を書き込んでくださいました。

それをまとめたものを冊子にしてマリオに渡しました。


(使用後のものなので破れて汚れてます。色は学校から配布されたしおりの表紙と同じにして、あえて文字などは何も入れませんでした。←マリオの希望で)





(続く...かもしれない)