<昨今の化粧品業界について2018年>

 

コスメ業界の市場規模は世界で(2016年)約26兆円、

日本では約2兆円という規模のようです。

2011年頃から下降ぎみだったのですが中国の爆買いの影響を受け

2103年より、下降気味の化粧品業界は息を吹き返すが、2018年3月には中国政府が化粧品の関税を1割近く引き上げる事を発表。

今後のインバウンド消費にる先行きが不透明になってきました。

 

 

 

 

◉日本コスメ企業の売上高

1位 資生堂
2位 花王
3位 コーセー
4位 ポーラ・オルビス
5位 マンダム

(業界動向サーチ.COM)

 

上位を占めるのはコスメ業界でも老舗の企業ですが、昨今では異業種の参入も多くなっています。富士フイルム・味の素・ロート製薬・グリコ・サントリーとコスメ市場に大手の異業種が参入することで、さらに市場は荒れている様子が見えますね。

しかし!なぜ?大手が参入しているのかというところもポイントで、そこは大手企業、きめ細やかなマーケティングをしてからの参入だと考えられます、商才がなければ入らないはずです。では何処に見出したのでしょう?

 

 

様々な理由があるのですが、その一つに衣料品の購買率低下が著しいという現状が

あります。そこから関連して嗜好品に対しての購買意欲の低下がみられますが、化粧品類は低迷してはいるものの伸びている状況です。

 

 

 

 

◉2015年度成分分野別化粧品市場構成比

・スキンケア市場  (46.5%)
・メイクアップ市場 (21.9%)
・ヘアケア市場   (18%)
・フレグランス市場 (1.2%)
・男性用化粧品市場 (4.9%)
・その他        (7.5%)

(矢野経済研究所推計)

 

 

分野別に見てみるとスキンケアが圧倒的に多い状況です。特に日本人は海外から見てもとても化粧品好きでライン(洗顔・化粧品・乳液などセット)で使うのが当たり前になっているようですが、海外ではこれほどきちんと消費してくれる国は無いとのこと。化粧品業界が伸びてきた背景には国の性質もあるのでしょうね。

分野別の売上高を当てはめてみると、スキンケア市場は約1兆円弱となります。

 

 

 

◉チャンネル別化粧品の国内市場

1位 ドラッグストア
2位 通信販売
3位 量販店
4位 化粧品店・薬局・薬店
5位 訪問販売

(富士経済化粧品チャンネル別マーケットトレーダー2014−2015)

 

 

断トツでドラッグストアでの購入が多く、通信販売はその半数です。

ただ通信販売は伸びは無く横這い状況に入っています。

量販店も中国の爆買が収まると伸びも不安定になりそうです。また6位に入っている

百貨店はカウンターにきて頂くようサービスの差別化を図っているため2017年は16%の伸びとなっています。今後もITについていけない人や百貨店のカウンターにいかないと受けられないサービスの提供を受けたい方が増えてくるのでは無いかという見込み。

 

またドラッグストア・インターネット・コンビニなどのチャンネルが増えてきたことが異業種の参入に影響しているのでは無いかと思われます。

 

 

この状況から見て、

マーケティング用語を使わせて頂くとかなりの

【レッドオーシャン】市場が溢れている。

状況だと言えます。

 

 

 

また、ナチュラル・自然派・オーガニックコスメ業界の動向は

2016年度ブランドメーカー出荷金額ベースで、前年度比5.3%増の1237億円となっている。これまでは機能性に乏しいと思われていたナチュラル・自然は・オーガニックコスメの機能性向上に伴い伸びが続くと思われています。

 

 

 

大手のマーケティングルールでは無い独自の販売ルート(SNSや口コミ個人ネットワーク)の小商いも沢山増えている。

また手作りコスメの需要も若干増えてきている状況。

大手の化粧品はどうしても広告費、パッケージなどの費用がかかるが小規模であれば、外的な要素にお金をかけず成分自体にお金をかけることが出来るため、その点では、小規模の化粧品の内容が充実している状況も少なく無い。

大手規模のマーケテティングでは無く、OEMといった、自社(個人)ブランドを小商いとして独自の個人市場を持っている方の参入は見込みがあるのでは無いでしょうか

 

※ホリスティックビューティープロデューサー

安村侑笑_分析