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中山美穂と言えばやはり、『毎度おさわがせします』で見せた“眼力(めぢから)120%”のツッパリ美少女ぶりが、強烈なインパクトでしたよね
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中山美穂がそこいらのアイドルタレントと決定的に違っていたのは、’90年代に入るとほとんどのアイドルが歌を出せなくなったり消え去ったりしたのに、彼女だけはそれまで以上に大ヒットシングルを連発した点でしょうね
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・・・さて、中山美穂のプロフィールはこんなところにして、さっそく独偏ベストテンの結果発表に移りましょう
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それでは、今回は次点(11位)から6位まで、一気にどうぞ~。
次点 「C」 【オススメ度★★★】
作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:萩田光雄
[1985.6.21発売; オリコン最高位12位; 売り上げ枚数17.0万枚]
惜しくも次点となったのは、彼女のデビュー曲「C」でした
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意味シンなタイトルと歩調を合わせるような歌詞
♪ Close your eyes 抱きしめて ピアノのように優しく弾いて
♪ 友達と話したの 「誰が最初に オトナへの階段を登るかな」
ってあたりを聴いちゃうと、ついアレやコレやと想像してしまいますが、
♪ 「C」から始まる 恋のバラード
という歌詞から、実は音階の「C」(ツェー)だったんですよ~という仕掛けになってます
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曲の方は、稀代のメロディメーカー筒美京平センセの手によるもの。サビが地味で作品としてのまとまりには欠けるのですが、“落ち着きのないとっちらかりぶり”がいかにも当時の中山美穂らしくて、妙に納得
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私は当時、発売とほぼ同時にシングル盤を購入したんですが、ピンク色のレコードジャケットがなぜか2枚封入されてたのをよく覚えてます。何でも最初に用意したジャケットに落丁があって、急いで新しいのを刷り直してリリースにこぎ着けた・・・というのが事の真相みたいです
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第10位 幸せになるために 【オススメ度★★★】
作詞:岩里祐穂、中山美穂、作曲:日向敏文、編曲:日向敏文
[1993.4.21発売; オリコン最高位4位; 売り上げ枚数41.4万枚]
ベストテンの第10位に入ったのは、NHKの朝ドラ「ええにょぼ」の主題歌として大ヒットした26作目のシングル「幸せになるために」でした
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イントロのアコースティックギターの柔らかな響き
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第9位 色・ホワイトブレンド 【オススメ度★★★】
作詞:竹内まりや、作曲:竹内まりや、編曲:清水信之
[1986.2.5発売; オリコン最高位5位; 売り上げ枚数22.3万枚]
第9位にランクインしたのは、’86春の資生堂キャンペーンソングにして、竹内まりや女史の手による4作目シングル「色・ホワイトブレンド」でした~
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「色・ホワイトブレンド」における彼女の歌唱自体は、まだまだデビュー当時の固さを残す未熟な代物なのですが、女性アイドルとしてはちょっと音域が低めのヴォーカルを良く生かした、モータウンっぽいミディアム・ポップスナンバーの名曲
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第8位 ツイてるね ノッてるね 【オススメ度★★★】
作詞:松本隆、作曲:筒美京平、編曲:大村雅朗、船山基紀
[1986.8.21発売; オリコン最高位3位; 売り上げ枚数19.2万枚]
独偏ベストテンの第8位は、7作目シングル「ツイてるね ノッてるね」でした。第9位の「色・ホワイトブレンド」と合わせて、すでにお気づきの方もおられると思いますが、実はこの作品は、’86秋の資生堂キャンペーンソング・・・つまり、同じ年の春と秋の資生堂キャンペーンに連続で起用されている
んですね。 で、普通ならば、春キャンでのイメチェン成功を受けて、もう一作似たような路線の作品で無難にやり過ごすこともできたと思うんですが、あえてデビュー当時のワイルド路線の発展形のようなチャレンジングな作品を持ってくるところが大胆不敵というか・・・、もうこれはノリに乗っているタレントしかできないワザですよね
。果たして、彼女のシングルとしては過去最高のオリコン第3位を記録、売り上げ枚数も5~6作目のシングルから再び回復させて、ミポリン人気はますます盤石なものとなりました
。
それにしてもこの曲は、看板(タイトル)に偽りなく、ハデハデ&ノリノリで思わず身体が動いてしまうゴキゲンのファンキーナンバーですよね~ その分、詞の方はほとんどナンセンス・・・ま、これはノリを重視して、歌詞の方に意味を詰め込むのを意識的にやめたのではないかと好意的に解釈しておきますが・・・
。
中山美穂のヴォーカルもメリハリとエッジが利いていて、デビュー時の固さのようなものは感じられません。音域の関係で高音が苦しい部分もありますが、歌唱力は確実に上がっていますよね
。男声コーラスの使い方、バラエティに富んだパーカッションなど、アレンジもかなりいろいろと凝っていて楽しい作品に仕上がってます
第7位 あなたになら… 【オススメ度★★★】
作詞:中山美穂、作曲:久石譲、編曲:久石譲
[1993.7.7発売; オリコン最高位8位; 売り上げ枚数28.0万枚]
第7位にランクインしたのは、映画「水の旅人」の主題歌にもなった27作目のシングル「あなたになら…」でした~ いやぁ、私は映画の方を見てないんですが、タイアップの有無とは無関係に、壮大なスケールを感じさせてくれるこの曲が大のお気に入り
なんですよね。もっとも、中山美穂の数あるヒット曲の中で、世間の認知度は意外と低いんじゃないかと踏んでいるのですが
。
第10位の「幸せになるために」と同様に、私はこの頃の中山美穂から優しく包み込んでくれるようなイメージ、ちょうど母親による無償の愛(母性愛)のようなものを感じてました(もしかしてマザコンなのかな・・・やだなぁ
。彼女、5つも年下なのに・・・)。自分より年下の女性アイドルに対してこんな風な感情を抱いたのはあとにも先にも彼女だけ・・・中山美穂というのは、私にとってはある意味で非常に特異な存在と言えるかも知れませんね
。
第6位 JINGI・愛してもらいます 【オススメ度★★★】
作詞:松本隆、作曲:小室哲哉、編曲:大村雅朗
[1986.7.15発売; オリコン最高位4位; 売り上げ枚数13.8万枚]
独偏ベストテンの第6位に入ったのは、映画「ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎哀歌」の主題歌でもあった6作目シングル「JINGI 愛してもらいます」でした~わーパチパチパチ
。 作曲の小室哲哉は、まだ「T. M. NETWORK」としてもブレイクしておらず、渡辺美里に提供した「My Revolution」の大ヒットでようやく世間的な知名度を上げた直後だったことを考えると、彼の起用は非常に意欲的でチャレンジングだった
と言えます。ところがさすがはT.K.だけのことはある
。“ひと癖あるコード進行”と“ちょっとしつこいくらいのリフレイン”がいかにも彼らしいオリジナリティ溢れる佳曲に仕上がっていて
、当時から彼のサウンドのファンだった私は思わずニヤリとしたものです
。
大村雅朗センセによるアレンジが、これまた不思議なくらいテクノっぽくて賑やかなのですが、まぁこれはもちろん小室哲哉を意識してのことでしょう。“月面で宙返りした顔のくせに”とか、松本隆センセにしては意外なほどコミカルな歌詞も面白い
です。さらに、「仁義」を「JINGI」という表記にして、言葉のイメージをソフトにしたところなんかもワザあり
ですよね。終始アネゴ肌っぽい調子で繰り広げられるストーリーは、まさに当時の中山美穂のイメージそのものといった感じでした
。もっとも、1985年の世相を考えると、ちょっとばっかし時代錯誤的な感じは否めませんケドね
。
・・・さて、今回はひとまずここまで。次回はいよいよ上位5曲を発表しますのでどうぞお楽しみに~
。 少しだけ予告しておくと、今回の独偏ベストテンの1~5位は、世間的にはヒットしたあの作品やこの作品が意外と入っていなかったりして
、順位を予想するのは至難の業だと思いますので、前もってお知らせしておきますね
。
それでは、またお逢いしましょう