【シングルよもやま話 6】 これって中傷?それとも激励?クダらないけど案外侮れないコミックソング | 歌謡曲(J-POP)のススメ

歌謡曲(J-POP)のススメ

音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 今回ご紹介するのは、2000年に発売されたアコースティックデュオによる作品です。一応、オリコンで100位以内に入ってますし、ラジオなんかで結構話題になっていたので、意外と皆さんご存じかも知れません。これです

「ペチャパイ」(ブリーフ&トランクス)
作詞:伊藤多賀之/マリモラッコ、作曲:伊藤多賀之、編曲:ブリトラ
[2000.4.21発売; オリコン最高位80位; 売り上げ枚数0.2万枚]
[歌手メジャー度★★; 作品メジャー度★★; オススメ度★★]

 んもう、
ブリーフ&トランクスっていうデュオ名からしてふざけてます(・・・で、確か2人ともトランクス愛用者だったというオチだったような)。曲もデビューシングルがいきなり「さなだ虫」とか、3作目の「青のり」とか、今回ご紹介する8作目の「ペチャパイ」とか、・・・これで大体どんな傾向の音楽やってる人達か想像ついちゃいますよねぇ・・・

 そもそも「ペチャパイ」って言葉自体が、2000年の段階ですでに「死語」だったしなぁ・・・
。まぁ、彼らはそんな風にツッコミ入れられるのを百も承知でやってるフシがあるんですが、実は「おちゃらけ」ばかりじゃないんですよ。ハモりは結構聴かせてくれるし、マジメにお薦めできるちゃんとした作品もあるので、そのうち別の記事でご紹介します

 この曲では、中盤以降に彼らお得意の「おふざけ」がある一方で、「胸はないけど母性本能にあふれる健気な女の子の心情」をしっかりと描いているのがいいですねぇ。特に、この辺の歌詞なんか、人生相談のちょっとした模範解答になってるような気もします

 ♪ 嫌われたくないと 鏡を見てばかりいるより
    まずはどかんと一発 私の心を磨く
 

 曲の中盤以降では、畳みかけるように「ペチャパイのいいところ」が「ああホントにしつこいっ!」(爆)ってなくらいに登場します 参考(?)に、その「ペチャパイのいいところ」を、箇条書きにして整理しておきますね~(←まーた余計なことを・・・

ペチャパイのいいところ
 1.マラソン早い
 2.Tシャツ伸びない
 3.匍匐(ほふく)前進早い
 4.痩せてみえる
 5.痴漢にあいにくい
 6.歳とっても垂れない
 7.胸が人より軽い分だけ誰よりも早く走り出せる
 8.仰向け苦しくない
 9.肩が凝らない
 10.ノーブラでもばれない
 11.カバン食い込まない
 12.お風呂あふれない
 13.汗疹(あせも)できにくい

 さて、ここで質問です。ここまで聴いてどう感じました?「この子、けなげだなぁ
」ですか?それとも、「なんやねんこの人をバカにした曲は!」でしょうか。私なんかに言わせると、この曲を前向きに「激励ソング」ととるか、それとも「激励ソング」の仮面をかぶった「愚弄ソング」ととるかで・・・間違いなくその人のホントの性格が出ますね心の「踏み絵」みたいな歌とでも言ったらいいのかなぁ~。もちろんどちらが正解ってことでもないし、「好き嫌い」の問題は理屈じゃないとは思うけど、こんなんで「怒っちゃう人」とは、私はあんまりお友達にはなりたくないなぁ(・・・と、この記事をちゃっかり正当化

 最後にYouTubeをupしておきます。これはPVですかねぇ。ところどころに登場する女の子は、まだ売れなかった時代のお笑い芸人
だいたひかるだったりします(貴重な映像なんだかそうでもないんだかよう分からんけど・・・)。それではまた~