いつもは、ネタバレ防止の観点から映画を見た直後に感想をアップすることは、まず、無いのですが、今回は話題作で、感想を聞かれそうな気がするので、こちらにアップします。
総論としては、微妙。
多くの要素をよく二時間にまとめたなぁ、とは思いますが、キャラクター設定が薄い…一番、キャラがわかるのは、山本耕史さん演じるメフィラスって、どういうこと?
致命的だったのは、「昭和的お色気」センス(の、しかも、しょぼいところ)が溢れるという、時代錯誤。
そりゃ、昔の特撮って、いま振り返ったら懐かしいだろうよ。でも、リアルタイムにおいては、その時代の「カッコよさ」を突き詰めようとしていたから、当時の子ども達も夢中になったんちゃうん?
具体的には、長澤まさみさんの身体…公安出身らしいけど、装いはリクルートスーツっぽい…の、パーツ、パーツをどアップに映す必要あるか?お尻(腰?)パーン!はいるか?忙しくてここ数日お風呂に入ってないという状況を事前に種まきした上で、斎藤工に匂いクンクンさせるか?きしょく悪いだけでなく、最終決戦に至る緊張感も台無しやわ。
良い点は…役者個人の演技は流石でしたよ。
前述の山本耕史さんの、不気味だけど、どこか「話せばわかるかも」との胡散臭さないまぜの信頼感とか。
禍特隊室長演じた田中哲司さんの「食えない」感じとか。
政府中枢?にいる竹野内豊さんの、一瞬で「こいつ、やり手だな」と思わせる佇まいというか。
この特撮物語という、非日常的空間に、「まったく違和感のない」空気感ではまり込む堀内正美さんとか。
音楽は…まず、主題歌の米津玄師さんの歌、さすがです。かっこいいです。
BGMは、新しいのと、ファンサービスで入れた従来のものとの混在が、整理しきれてない。
お馴染みのBGM、使うな、と言ってるんじゃないですよ。例えば、007のスカイフォールで、アストン・マーティンが走り出す時のような、ここ一番で使うから、「うぉぉぉぉっ!」って燃えるんだけど。
話はもどるが、二時間の枠に、ウルトラマン登場から、最終決戦まで、よくまとめたなぁ…とは、思う。ゼットンの設定は秀逸だった。逆に、冒頭の「畳み掛け」は、僕がスクリーンのすぐ前で観てたこともあり、字幕を読むのが追いつかなかったですよ(^^;)
あと、格闘シーンや、最後の作戦なんかも、あまりウルトラマン・シリーズに詳しくない僕でも、あ、ここはあの作品のオマージュだ、と思うシーンがいくつかありました。旧来の作品好きの方は楽しめたでしょう。(逆に言えば、オリジナルはあるのかな?)
そろそろ、まとめ。
各隊員のキャラの深掘りが無いくらいだから、一般市民もほとんど出てこない。
でも、ドッタンバッタンの映像作品と思えば、テンポも良くって、結構楽しめるかも。
ただ…長澤まさみさんの身体のパーツにどアップで迫る構図(しかも、何回も)とか、さすがに気持ち悪い。この一点においても、この作品が世界で受けることは無いでしょうし、日本でも、集客は伸び悩むのでは?と、思ってます。
残念です。
追記1
ストーリー上で疑問だったのが、物語冒頭、逃げ遅れた子どもを助けに行くのが、なんで分析担当?
追記2
禍特隊が現地に持っていくノーパソが(多分)Let’s noteなのはわかる。でも、事務室?で各自が使ってるのはどんなノーパソ?セキュリティの観点から、データをクラウドにも上げないというならなおさら、しっかりとしたデスクトップを一人ずつに割り当ててほしいなぁ。
#シンウルトラマン
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