琵琶湖マラソンがあると聞いたので、ランナーが走っているのかと思ったら、ランナーではなく自転車でした。
久しぶりの東福寺。今年に入って初めて寺社に来たので、これが初詣ということになります。
奥に見えるのは法堂。天井に巨大な龍が描かれています。東福寺は紅葉で有名なところなので、この時期はゆっくり見ることが出来るはずだと思っていましたが、思っていたよりは人が多かった。京都駅より遥かにマシですが。
光明宝殿では渡辺了慶、円山応挙の作品、かつては三門にあったニ天像、そして運慶作と伝わる金剛力士像、平安時代作の阿弥陀如来座像などが安置されていました。
阿弥陀如来の前にあった前机(まえつくえ)は日本最大級のものでした。
特徴的だったのは、東大寺のように阿形と吽形の配置が逆になっていたことです。
通常は阿形が右手にあって、吽形が左手にありますが、光明宝殿はこの配置が逆でした。理由はよく分かっていないようです。またニ天王立像は三門に安置されていたとされますが、通常は三門には金剛力士像が安置されます。しかし東福寺はニ天王立像を安置していた。この理由もよく分かっていないとのことでした。二天王という名称は東福寺の塔頭である三聖寺(現在は廃寺) のニ天門に安置されていたことが由来となっています。
阿弥陀如来座像は三聖寺の本尊です。他には傅大士(ふだいし)という実在した人の像もありました。これは国内最古のものです。
光明宝殿の後は法堂のご本尊を拝んで帰ることにしました。
法堂の前にあるのが三門です。右に見える木は江戸時代には既に描かれていた古木です。
この奥から人が歩いてきていました。ここは紅葉シーズンに人が溢れる場所。枯れた木しかないのに公開しているのはどうかと思ってしまいます。がっかりさせるだけでは。
この日見ることができた仏像は予想していたものより大きくて迫力のあるものでした。そして円山応挙の笠之狗子(かさのくし) と呼ばれる絵に至っては、一度は見てみたいと思っていた仔犬の絵(円山応挙は仔犬好き)です。それでも何も心が動かされることがなかった。やはり気分的なものなのでしょう。
次の光明宝殿の公開は未定です。今回の特別公開中に見に行った方が良いかもしれません。公開は3/18までとなっています。








