イライラしているとき、怒っている時に呼吸に気を向けてください。
呼吸が短く荒くなっているはずです。
逆に落ちついている時の呼吸は長く静かです。
良い呼吸には心を整える力があります。

数息観

数を数えながら呼吸の様子を観察します。
鼻の頭に軽く意識を掛け、普通に息を吸って、ゆっくり長く息を吐く。
息を吐く時に、頭の中で一と数える。
次、普通に息を吸い、ゆっくり長く息を吐いてニと数える。
次、普通に息を吸い、ゆっくり長く息を吐いて三と数える。
次は、四という風に一から十まで数え、十まで行ったら
今度は十から数を減らして行って、一に戻る。一に戻ってからはまた十まで数える。
の繰り返しです。

しかし、途中で雑念に気が囚われたら一から数え直す。

リラックスしながら呼吸をする。
リラックスできていれば勝手に腹式呼吸になる。
吐きすぎたり、吸い過ぎたり苦しくなるような呼吸は自然でないので☓です

数を数えることに集中することで雑念を抑えながら, 呼吸と心を整える行法です。
雑念が湧いてきても、雑念が湧いてきたなという風にそれに気付いていれば良いです。
最初は雑念まみれになりますが、それに囚われなければよろしいです。
雑念を消そうとする囚われでありますし、囚われないようにもがくのも囚われです。
雑念に気づき、なおかつそれを放っておきながら呼吸と数を数えることに集中します。
自分が呼吸していることに気づかなくてはなりません。
むしろ雑念まみれでも、それに囚われないように呼吸と心を観察し続けることに
価値があります。



いわゆる不動心、集中力を養うための行法です。
たとえば怒っている時に、"今自分が怒っている"などと気づいてしまえば
妙に冷静になってしまいます。こういうのを智慧と呼びます。

毎日やることで効果があるようですが、寝る前の数分でもどうぞ。