安全に効率良い施工をするために、施工前に下記事項について確認・準備します。
1.被切断物材質・躯体強度・付帯設備
2.準備作業
3.切削汚水・切断躯体
 
1.被切断物材質・強度・付帯設備
・被切断物材質の確認
被切断物に切断できるものとできないものがあります。
被切断物が何かを確認します。
可能切断物:コンクリート(鉄筋・鉄骨コンクリート)
・石・煉瓦
不可能切断物:木・プラスチック・ガラス
・躯体強度の確認
被切断物の状態・鉄筋の位置を確認し、切断で躯体強度に与える影響を確認します。
切断機が固定できる十分な強度があるか確認します。
(直付式の場合)
・被切断物付帯設備の確認(要建築)
切断により事故や損傷が発生しないように、壁・天井の電源・配管等の位置を確認します。
冷却水が電気機器に接触しないように、電気機器の位置を確認します。
切断場所の配線への給電を全て切ることが可能か確認します。
 
2.準備作業
・搬入、搬出路の確保
切断機・関連機器の寸法・質量条件を充たす搬入出経路を準備します。
足場仮設で作業する場合、クレーン等で搬入・搬出できるよう準備します。
・切断機スペースの確保(自走式)
切断機が自走式の場合、切断作業の進行に伴って切断機の移動スペースが必要になります。
・高所作業用仮設の準備
高所での作業中に作業者・使用機器類を落下させることのないよう、充分にスペースのある安全な足
場を準備します。
・電源、用水の準備
切断機で作業するために必要な電源・冷却水を準備します。
・照明の準備
切断作業に十分な照明を準備します。
 
・穿孔作業
ワイヤー誘導孔は、予め、コアドリルで穿孔します。
切断躯体撤去の際に吊り孔が必要な場合、予め、コアドリルで穿孔します。
*積算参考資料
当組合発行「ダイヤモンド施工要覧コアドリル工法
平成19年度版」
・騒音対策(要建築)
屋内作業の場合、アンカー孔・切断作業で発生する騒音が周辺環境の許容範囲内であるかを確認します。
許容範囲を超えている場合、防音仮設等を準備します。
・作業現場の安全対策
切断機を使用する場所の安全を確認します。関係者以外、現場は立ち入り禁止です。
・危険エリアの安全処置
危険エリアは防護ネット等を設置します。切断中は、機械操作員も危険エリア外(防護ネット設置外)
での作業となります。危険エリア外に作業スペースを準備します。
・切断物の保持
切断溝が被切断物の重量を保持できるか検討し、必要な保持機器を準備します。
切断躯体が落下しないよう、保持できる機材・機器を準備します。
(コンクリート比重 無筋コンクリート:
2300Kg/m3
鉄筋コンクリート:
2400Kg/m3)
・切削汚水の養生、保管場所
養生が必要な場合、養生仮設を準備します。
切削汚水が電気機器に接触しないように、汚水の流れを制御する仮設が必要です。
切削汚水の排出場所・保管場所を準備します。
 
 
3.切削汚水・切断躯体
・切削汚水の処理
汚水処理は、元請業者が作成する産業廃棄物処理計画書に沿って処理します。
専門工事業者が委託処理する場合は処理工程に合わせて該当許可・資格が必要になります。
・切断躯体の撤去
切断躯体を安全に撤去できるクレーン等の機材の設置スペース・切断物の吊り出し方法・保持具を打
合せします。切断物重量・寸法を検討し、撤去方法を決定して使用する機材を準備します。想定した
切断躯体を安全に撤去できる機材・機器・スペースが確保できない場合、被切断物の小割(誘導孔に
よる分割)を検討します。