去り際の奇跡歩道橋の上から見える東京タワーをこの紙飛行機で突き刺してしまおうとそっと右手を伸ばす午前五時けれど突然の雨粒に濡れながら水たまりのなかに猛然と墜落していく土台無理な話だったのだからしかたないそう、しかたのないこと落胆しながら下る階段の途中で見たのは水たまりに映る東京タワーとそれを突き刺す小さな紙飛行機今日という一日にタイトルをつけるとしたらたぶんそれは去り際の奇跡