世界の終りとハードボイルド 8
「ねえ」と太った娘が言った。「怖がらないでね。あなたがもし永久に失われてしまったとしても、私は死ぬまでずっとあなたのことを覚えているから。私の心の中からはあなたは失われないのよ。そのことだけは忘れないでね」
世界の終りとハードボイルド 7
人間の行動の多くは、自分がこの先もずっと生きつづけるという前提から発しているものなのであって、その前提をとり去ってしまうと、あとにはほとんど何も残らないのだ。
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あとは、自分の周りの残っていく人のために人間は行動する。
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あとは、自分の周りの残っていく人のために人間は行動する。
世界の終りとハードボイルド 6
人間のあるひとつの行為と、それとは逆の立場にある行為とのあいだには、本来のある種の有効的な差異が存在するのであり、その差異がなくなってしまえば、その行為Aと行為Bを隔てる壁も自動的に消滅してしまうのだ。