私がふゆちゃんを出産したのは2020年2月4日。


その日は予定日から3日過ぎた早朝。
陣痛がきたと思ったら初めから10分間隔。

あれよあれよとお産は進み、4時間後には無事出産キラキラ

この時は母子ともに健康!

二人目の出産ということで安産だったし、産後の体調も問題なし。

産後翌日から母子同室だったけど、夜中は無理せずナースステーションに預かってもらったおかげで1人目と比べれば心に余裕があったかな。


そして迎えた退院前の診察。

母親の私は特に問題なし。

次はふゆちゃん。
先生が聴診器で胸の音を聞いている。


そして、ふゆちゃんが戻ってくると思いきや、先生だけが戻ってきた。


『ちょっと心雑音がみられるので、小児科の先生に診てもらいます。』


え?

『お母さんは病室で待っててください』

わ、わかりました…


病室に戻る間、スーッと冷たいものが通ってくような嫌な気持ちになりつつ、『きっと大丈夫』と自分に言い聞かせた。


しばらくして看護婦さんに連れられてふゆちゃんが戻ってきた。


『結果は小児科の先生が説明にきますのでお待ちくださいねー。』


戻ってきたふゆちゃんの顔をみて、


こんなに元気なんだもん、きっと大丈夫だよね。


とまた言い聞かせる。



そして、1時間後くらいに小児科の先生がやってきた。
女の先生で、可愛らしい感じ。
でも明らかに良いニュースを持ってきた顔ではなかった。

『赤ちゃんの心雑音があるということで、心臓のエコー検査を行った結果、動脈管という管に問題がみつかりました。』


どうみゃくかん?

『動脈管というのは、心臓にある管のことで、お母さんのお腹にいるときは開いている管が、出産後に閉じなければいけません。

お子さんの場合はそれが開いたままになっています。

この管は自然に閉じていく可能性もあるので、経過をみていく必要があります。

明日は予定どおり退院してもらって構いませんが、循環器専門の先生に診てもらうため、二日後にまた外来を受診してください。

何か質問はありますか?』


あまりに突然のことで全く説明が入ってこない。


質問…えーっと…
「この病気はよくあるものなんですかね?」


『お子さんのように生まれつき心臓に問題が見つかるケースは珍しくありません。
先天性心疾患は100人に1人見つかるといわれています。』


「そうなんですか。えーっと、とりあえず分かりました。ちょっとビックリしたので、とりあえず主人に報告します。」

『よろしくお願いします。突然のことで驚かれたことと思います。旦那さんも説明を聞きたいということであればご説明しますのでおっしゃってください。』

「分かりました。」


先生が居なくなってしばらくして、涙が止まらなくなった。

「なんでこんなことになったんだろう。」

「まさか私の子供が…」

「ふゆちゃん、大丈夫なのかな?治るのかな?」

「旦那に何て言おう」

不安だらけで号泣するしかなかった。


次回
旦那への報告と退院