じりじりじり・・・微かな音が聞こえる。

後を追うように、何かがごける匂いがする。

何だろう、魚も肉もオーブンにはない。あれ?何だこりゃ? 

あ、あ、あぎゃ~、素材は私の右足であった(笑)。

 

神経麻痺にモルヒネ剤が手伝って、右足には感覚がありません。

あまりにもグロテスクな光景に何が起きたのか一瞬理解不能でしたが、

電気ストーブでこんがり焼けたのは、紛れもない私の右足でした。

幸いその後の痛さもヒリヒリ感もないのは、神経麻痺の特権です、イェーイ(笑)

翌日皮膚科にいきましたら、中の方までこんがり焼けているということで、

私の足はよくばりステーキかと思いながら、毎日通うことになりました。

1022日には佐賀の重粒子線治療センターに半年に一度の検診にいきましたが、

その間ドイツに赴いていた主治医が九州大学勤務となり、担当医が変更になりました。

その方、松延医師、私の労災病院の主治医松延先生と同じ苗字なのですが、

それがどうしたということはないですが、こちらも大変親切ないい先生でした。

そこで判明したことは右の腎臓が半分つぶれているということ。

摘出できる癌は癌じゃない、治療や手術で治るものは病気じゃないと・・と

異常と正常の基準がすっかり麻痺している私は、その位は、何ともありません。

普通であれば、チューブを入れるらしいのですが、

全部潰れるのを待って摘出するようにいたしました。

火傷も肝臓も全部許容範囲です(^^

不幸だとか、災難だとか、なぜか全く思わなくなったんですよね~。

一度死の淵まで行くとそうなるのかな?