小学生のお子さんが英検を受験して、ギリギリ合格だった場合「うちはギリギリで合格だった」ととても気にする方がいます。

 

結果として「ギリギリ合格」であったとしても全く問題はありません。

今回の記事では「ギリギリ合格」でも全く問題がない理由についてお伝えします。

 

 

 

「英検バンド」はあくまでも指針

 

英検では、合格した場合、合格基準スコアとどのくらい離れているかを示す「英検バンド」と呼ばれる指標が使われています。

 

合格点を基準にした際に、CSEスコア25点分で+1ずつ数字が増えていくシステム(反対に少ない場合には-1という表記)となっています。

 

例えば英検3級にギリギリ合格した場合には

 

G3+1 

 

という表記になります(G=Grade=級のこと

 

この「英検バンド」はあくまでもテストを受けた時点での実力の現在地を示すものであり、次の級までにどの程度勉強をすればよいかを知る手掛かりになるものです。

 

近年、英検の結果(スコア)は多くの大学受験出願の際に「入学審査での優遇措置」を得ることができる証明として使われるようになりました。そのような際には特定の級(多くは2級~準1級以上)の「合格」ということだけではなく、英検CSEスコア(満点からの距離、次の級への距離がわかる数値)を基準にしていることがあります。

 

しかし、小学生の時点での英検合格はそこまで「英検バンド」「英検CSEスコア」にこだわる必要はありません。中学受験での優遇を受ける際にもあくまでも「合格」が求められているのみです。

 

ですので、「ギリギリ合格」だったという事実にあまりとらわれることなく、一旦その事実を受け止めた後、次の級取得に向けて進み始めるのが良いでしょう!

 

 

CSEスコアで見ると大きな数字に見えても実は僅差

 

英検のスコアの読み取りを複雑なものにしている要因の1つは「級」「英検バンド」「CSEスコア」という複数の指数があることでしょう。

 

CSEスコアは英語の4技能(読む、聞く、書く、話す)のバランスを分かりやすくするために導入された数値ですが、見た目の数字が大きくても、実は素点(1問1点として数えた場合)で見ると、点数が少し上の人と比べても「1問2問」の差であることに気づきます。

 

「ギリギリ合格」であったことで、その1点、2点がとても大きく感じられた、次の機会では見直しをしっかりしようなどという貴重な経験のきっかけになることもあるでしょう。

 

小学生のうちの英検受験はこのような貴重な「経験」を得る機会にもなります。

 

周囲にいる大人は「ギリギリ合格」であった場合にもぜひポジティブな声がけを心掛けたいものですね。