10/7(日)鈴鹿サーキットに行って来ました。
20年数年ぶりのF1日本グランプリです。
いろいろ綴っていると、まあまあの長文になってしまったので、読まれる方はそれなりにお時間のある時にして下さい。
今はテレビも地上波では放送されておらず、DAZNでしかやっていないので、あまり注目もされてはいませんが、世界では今もメジャースポーツとして、サッカーに引けを取らないほどの人気があります。
私がDAZNに加入した理由の一つです。
どちらかといえばサッカーよりもこちらの方がプライオリティが高かったかな。
日本ではバブルがはじけてからというもの、人の価値観も変わり、若者の自動車離れもあいまって、F1自体の人気も知名度も、かなり薄れてしまったように感じます。
バブルの頃には日本の企業もこぞってスポンサーになっていましたが、さすがに今はごく一部の企業だけのようです。
現在は開催地も大幅に増えて年間21戦で、アジア圏だけを見ても、バーレーン・中国・アゼルバイジャン・シンガポール・日本・アブダビの6ヶ国で開催されています。
今回で鈴鹿での開催が30回目となりサーキットはお祭りムードで盛り上がっていました。
DAZNで毎レース見ているとタツヤも少し興味があったみたいで、誘って見たところ行ってみたいとの事でしたので、そういういろんなタイミングがきっかけとなり、今回鈴鹿に足を運びました。
チケット代は指定席は一番安くても14,900円、平均大体3〜5万台とかなりお高いです。
さすがにそこまでお金はかけられないので、西エリアの自由席で観戦となりました。
それでも大人9,000円、学生6,000円でコンサート並みの金額。
これまでも3〜4回行っていますが、さすがに指定席は手が出ません。
前の日の夜に入って寝袋や簡易テントなどで野宿して座取りした事もありました。
また今回初めて車で行きました。
一昨年くらい前までサーキットの遊園地には毎年来ていたので、車で行く事自体には慣れてはいるのですが、グランプリ当日は初めてです。
周辺の駐車場はかなり料金も高く、すでに駐車場も売切れていました。
そこで活躍したのが、折りたたみ自転車です。
夏に撤去された事もあって、もう1台買ったので今2台あります。(撤去されたのは結局あとで取りに行きました。)
今回色々考えて3〜4km離れた駐車場に車を置いて、そこから自転車でアクセスしました。
これが結果的には大成功。
朝5時半頃に家を出発して名神→新名神のルートで車をぶっ飛ばして鈴鹿に向かいました。
運転中はアドレナリンが出てたのか、まあまあのスピードだったのかもしれません。
7時前には近くの駐車場に到着し、ゲートの待ち列には7時半には並べたので、早く行くという目的は達成出来ました。
帰りも新名神→名神は渋滞していましたが、下廻りの名阪国道→西名阪経由のルートで、渋滞もなく2時間程度でスムーズに帰って来れました。
とにかくアクセスに関しては、ほぼ完璧でした。
そして入場ゲートに並び、8時の開門の時間になりました。
開門してまもなく列も動きだしてスムーズに入場でき、さあ席取りです。
今回は無難に130R抜けたところの高台に陣取りました。
ここからは130Rからシケインにかけてのフェンス越しにダンロップカーブからの立ち上がりが見えます。
もう少しシケイン寄りならシケインの様子も伺えますから3ヶ所楽しめます。
早く行った甲斐が多少なりともありました。
とりあえず場所としたら、あとはサーキット内をぶらぶらしに行きました。
まずは買い物です。
グッズは全般的にまあまあ高いです。
ただせっかく来たので、ここは奮発しました。
フェラーリが好きなのでタツヤに7ライコネン、自分用に5ベッテルのキャップを買いました。
真っ赤なキャップはさすがにサーキット以外では浮いてしまって被れません。
結局、買ったのはキャップ2つとタツヤに財布を買っただけでした、1万6000円くらいでした。
その後遊園地へ向かい、鈴鹿サーキットといえばゴーカートです。
40分くらい並びました。
その後、この春にできた新しいアトラクションのデュエルGPに、やはり3-40分並んで乗りました。
こちらは運転するジェットコースターという触れ込みですが、2台並んでスタートして途中のカーブをステアリング操作で回転せずに乗りこなすというものです。
カーブだからといって切り過ぎると回転してしまうので、うまく逆ハンドルを切って調整すれば、競争相手よりも早くゴールできます。
結構面白かったです。
やはり鈴鹿サーキットは大人も楽しめて最高です。
そんな事をしているうちにいい時間になったので、お昼ご飯の買いに行きました。
この日は10月というのに物凄く暑かったです。
買い物と遊園地へ行く時に飲み物を忘れてしまったので、喉がカラカラでした。
思わず、生ビールを買ってしまいました。
ビールもここではスポンサーのハイネケンしか売ってなかったですが、絶妙の美味しさでした。
700円と野球場並みの値段でしたが、ちょっと大きめのカップになみなみと注がれ普段あまり飲む機会もないビールだった事もあり、久しぶりに満足感を感じました。
あまりに美味しかったので大阪に帰ってから、やまやにハイネケンを買いに行ったくらいです。
お昼は松坂牛を提供しているお店でステーキ丼をタツヤに買いに行かせました。
お店の看板には松坂牛と書いてましたが、そのステーキ丼には「松坂牛」と書いていなかったので、多分普通の牛肉だったと思います。
なぜなら松坂牛にしては1000円と安かったし、食感も少し固めだったからです。
まあ牛ステーキ食べてると思ったら満足感あるので全然問題ないです。
後で他のエリアに行ったら同じ店構えで「飛騨牛」と書いてあったので、何でもありだなと思いました。
そんな事をしながら決勝レースが始まるのを待ってました。
F1ドライバーをクラシックカーに乗せてコース内を1周して紹介するパレードラップがあり、しばらくしていよいよF1マシンがグリッドに向かうためにコースに出ていきます。
ここで2~3周ほど周回していたのですが、やはりマシンはみなとても美しかったです。
テレビで赤く見えていたマシンが実際に見ると少し朱がかかってて、とてもきれいに見えました。
F1観戦はたしかにお金がかかるんですが、目の前を走っている車は、それこそ何億円とかかって作られた、技術の粋を集めて作られたマシンですし、走っているドライバーは、サッカー選手以上のお金をもらって、それこそ命がけでマシンを操っています。
時速300kmオーバーで走りぬけ、年間21戦を世界で戦い、年に1度日本でこの鈴鹿でだけ生で見ることができます。
そう思ってみている人がどれだけいるかわかりませんが、私は少なくともそう感じています。
まあ誰に押し付けるつもりもありませんが、見ていてとても面白くまた奥の深いスポーツです。
F1というのはヨーロッパ(イギリス)発祥で、ヨーロッパではとても人気のあるスポーツです。
そういう意味でサッカーに通じるところも多いと思います。
レースは300kmを約1時間半くらいかけて行います。(雨でコンディションが悪くラップタイムが遅いと最大2時間という制限もありますが)
そうだいたい約90分なんです。
またじっと周回を重ねていく、実に退屈な局面もあります。 サッカーでもスコアレスで試合が進むこともありますよね。
ただその中で後ろで走っている車は前の車の隙やミスを伺いながらここぞのところでオーバーテイクしていきます。
そういう我慢と観客が沸く部分とが交互に訪れる、そんなスポーツです。
マシンセッティングやレース戦略、もちろんドライバー個々の才能やエンジン・シャシーといったそれぞれの部分での力量さで、上位チームと下位チームの格差もかなりあります。
サッカーでもビッグクラブとそうでないクラブとの差はありますよね。
そういう部分がすごくサッカーに似通っていているので、ヨーロッパで人気があるんじゃないかと思います。
またモーターレースが文化になっているのもヨーロッパの特徴です。
一方でアメリカは得点がたくさん入るスポーツに人気があります。
例えば、アメリカンフットボールやバスケットボール、野球などです。
アメリカにもモータスポーツはあり、インディカー500といったレースが有名です。
アメリカのレースはオーバル(楕円形)のサーキットを何周もぐるぐる回っていますし、シャシーやエンジンをワンメイクにしたりして、マシンの格差をなるべく狭めて、また複雑なコースではなく、単純なコースでオーバーテイクの回数を多くしたり、何かすぐトラブルがあるとセーフティカーが入って車間がリセットされたりととにかく多くの見せ場を作ろうという意図のあるレースです。
ちょっと話が脱線しましたが、私は大学で社会学を専攻していたのですが、ちょうどその時に日本企業のスポンサーシップをテーマに卒論を考えていたので、ちょっと突っ込んでしまいました。
今は中国企業がサッカーのワールドカップでスポンサーとして台頭したりしていますね。
話を戻して、いよいよ決勝レースが始まりました。
一眼レフを去年買ったので、今回持ってきてタツヤが一生懸命カメラを撮っていました。
以前に比べてスピードが上がっているからか、写真におさめるのが難しく感じました。
20数年前は予選のタイムが1分38秒だったのに対し、今では1分27秒台です。
130Rも300kmオーバーで駆け抜けていますし、ホームストレートでDRSを使うと340kmオーバーになりますから、もの凄いスピードですし、技術の進歩たるや凄いものです。
慣れるまでは車が右から左へ通りすぎるたびに目で追ってると酔いそうになります。
今はデジタルカメラなのでメモリがある限り、何枚でも撮り直しが効くからこちらも凄いですね。
そんな色んな事に時代の流れと技術の進歩を感じながら、レースに見入っていました。
西エリアの自由席にはモニターが設置されていません。
場内アナウンスは流れているのですが、突然「ああーっ!!」とかいう声が実況のアナウンサーから発せられても、どこで何が起こったのかわからず、思わず苦笑しました。
自由席の格差を感じました。
指定席には指定席専用のきれいなトイレもあるのですが、自由席は近くの売店にあるトイレに並ばないといけません。
もちろん席もないので自分で椅子をもっていったり、シートを敷いたりして席を確保します。
ただ早い者勝ちではあるものの、好きな場所に(あるていど)好きなスペースを確保できます。
私たちも前のスペースにものを置いたりして、広さ的にはとても快適に過ごせました。
いつもの黒の背もたれ付きのアルミの長椅子がとても役に立ちました。
130Rで大きな波乱はなかったものの、1コーナーはもとよりヘアピンやスプーン、シケインではオーバーテイクが多くみられたようです。
レース結果はDAZNやニュースの通り、メルセデスが1-2フィニッシュで圧勝。
応援していたフェラーリはレッドブルに抑えられて5-6位となりました。
来年はホンダエンジンがレッドブルに採用されますのでまた楽しみです。
レースが終わっていつもなら急いで大阪に帰るのですが、この日は車&自転車で来ていたこともあり、レース終了後の西エリアのコースウォークイベントに参加しました。
レース終了後に西エリアのコース内を歩いて行けるというものです。
これがまた恐ろしく長蛇の列。 ここにきているファンはみんな熱心です。
この恐ろしく長蛇の列が、ゲートオープンとともにスムーズに動き出して、思っていたよりかなり早くコースに入ることができました。
並んでいてもあまりつらさを感じませんでした。
半分の西エリアだけとは言え、アップダウンもかなりあって、距離も3km弱とかなり長かったです。
5km強のフルコースを1分30秒で走り抜けることがいかに早いかです。
コースのあちらこちらにタイヤかすが落ちていました。 走行中に熱でタイヤが溶けて、散らばるんです。
これがコースに溶け出し路面のグリップにつながるんです。
1時間強かけてデグナーからレース通りにコースを辿り、最終コーナーあたりのスタンドからコースを出る頃にはあたりはかなり暗くなっていました。
駐車場に置いていた自転車を取りにいって一路、駐車していた場所に戻り、晩ご飯を食べて大阪に帰って来ました。
まさか子供とF1を見に行けるなんて夢にも思っていなかったので、私にとっては本当にいい思い出になりました。
また彼にとっても、今回の経験が何かいい刺激になってくれればと思います。
そんなこんなの鈴鹿でのF1観戦記でした。
くだらない道楽を長々と書きましたが、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
今度は写真を交えてわかりやすくしたいです。