はじめてでもこわくない! 株式会社のつくりかた -37ページ目

起業のネタを考えるとき

「起業するぞ!」と決めたとき、まず「どんな商売をするのか?」を考えなければなりませんが、あれやこれやとアイデアが思いつくときって、なんだかワクワクして楽しいですよねワクワク


一つの考えがどんどん発展していくと、それだけで世界が広がったような気がします。ニコニコ


そんな私でも、起業のネタを考えるのが “楽しくない” 時期がありました。


「商売をするときには、必ずターゲット(客層)を明確にする。」というのがマーケティングの鉄則ですが、あるとき私は
“このターゲットに、この商品を売り込めば儲かるんじゃないか”
と考えはじめてしまいました。


いろいろとアイデアは思いつくけれど、なぜだかぜんぜん楽しくない。

何でだろう?私には商売は向いていないのかなぁ?・・・と、ちょっと落ち込んだりもしました。


そんなとき、『営業の魔法』(著:中村信仁)という本を読み、もう目から何枚ウロコが落ちたことか・・・。


この本は、「この職業を通して誰を幸せにしたいのか?」がテーマとなっているのですが、営業に携わる人のみならず、どんな立場の人でもきっと心に響く一冊だと思います。(まだ読まれていない方はぜひ。おすすめです。)


私も、この本に「自分の進むべき道」を教えられたような気がします。



そういえば、起業したいと思い始めた頃は、
“こういう商品やサービスを作れば、こんな人たちに喜ばれるんじゃないか”
と考えることが楽しかったはずなのに、その考えがブレてしまって「こうすれば儲かる」という自分本位の考えになってしまったから、どんどんつまらなくなってしまったんですね。


きっと商売の原動力って、
“誰かを幸せにしたい!”
というところから始まるのだと思います。


これから先、やっとの思いで起業しても、商売がなかなか軌道に乗らなくて苦労するかもしれませんが、そんな苦しい状況のときこそ
“どうやったら儲かるのか?”
ではなく
“どうやったらもっと多くの人を幸せにできる商品やサービスを提供できるのか?”
と考える気持ちを、忘れないでいたいと思います。