ユニバーサルデザインを取り入れよう
「だれもが」「ふつうに」使いやすいデザインという意味の「ユニバーサルデザイン」。
「ユニバーサルデザイン」というと、大きな施設や公共の場所などを思い浮かべがちですが、身の回りのものにもたくさんあります。
最近はユニバーサルデザインの文房具などもいろいろ出ていますね。
そして「ユニバーサルデザイン」は製品や建物だけにかかわらず、自社のWebサイトやECサイト、それにパンフレットやダイレクトメールにも取り入れることができます。
【 ユニバーサルデザイン7原則 】
原則
公平な使用への配慮(Equitable Use)
誰でも公平に使えること。
原則
使用における柔軟性の確保(Flexibility in Use)
利用者の好みや能力に応じた使い方ができること。
原則
簡単で明解な使用法の追求(Simple and Intuitive Use)
使い方が簡単で、直感的に理解できること。
原則
あらゆる知覚による情報への配慮(Perceptible Information)
必要な情報がすぐに理解できること。
原則
事故の防止と誤作動への受容(Tolerance for Error)
うっかりミスや危険につながらないデザインであること。
原則
身体的負担の軽減(Low Physical Effort)
からだに負担を感じないで自由、快適に使えること。
原則
使いやすい使用空間と条件の確保(Size and Space for Approach and Use)
接近したり利用するために十分な大きさと広さが確保されていること。
たとえばダイレクトメールを作る場合、問い合わせの電話番号は、単にどこかに「入れておけばいい」のではなく、見つけやすい場所に読みやすい大きさで入れておくことが、「ユニバーサルデザイン」だと言えます。
また、「ユニバーサルデザイン」に関連して、「カラーユニバーサルデザイン」という概念もあります。
色の感じ方は人それぞれで、C型、P型、D型、T型、A型という色覚型に分けられますが、C型が一番人数が多く「一般型」と呼ばれています。
(ちなみに、この色覚型は、血液型と同様に各自が持つ遺伝子のタイプによって決まります。従って血液型と同様に、どの色覚が正常でどれが異常というものではありません。)
それぞれの色覚型によって見え方にはかなり違いがあるのに、それを理解せず「一般型」のみに見えやすい色づかいをしてしまうと、他の色覚型ではとても見にくい色づかいになってしまうことがあります。
私は会社員時代、某インターネット銀行のWebデザイナーとして働いていましたが、そこでは「カラーユニバーサルデザイン」に配慮した色使いをするよう厳しく言われていました。
しかし、全ての色覚型に最適に見えるように考えながらデザインしていくことは、とても難しいことです。
「一般型」ではない色覚型の中でも、P型とD型では色の見え方がかなり違います。
P型の人が全く不便を感じない色づかいでもD型の人には非常に見えづらかったり、その逆も起こりえます。
全ての色覚型に対応できるよう、私は富士通 ColorDoctor
を使用していますが、じつはもっとカンタンに、プロのWebデザイナーでなくても確認できる良い方法があります![]()
それは、グレースケール(白黒のみ)でプリントアウトしてみる、という方法です。
白黒にしても見やすいデザインであれば、どの色覚型にも対応できています。
もし白黒で印刷された中に、色のコントラストが無く、見にくいところがあったら、色の明度を変えてコントラストをつけましょう。
これはWebサイトに限らず、パンフレットやダイレクトメールなどの印刷物でも使えるワザなので、ぜひ試してみてください。
「お客さま第一主義」といった耳ざわりの良い言葉は、ちゃんと中身を伴っていないと、結果的にお客さまの信用を損なうだけになってしまいます。
そうした言葉を表面的に使うのではなく、できる限りの努力をして実質を伴っていきたいですね!![]()