キャブはエンジンに安定した混合気を供給するために一度キャブ内のチャンバーにガソリンを一定量貯めこみます。この量を調整するのがフロートで、フロートを調整して油面の高さを調整することを油面調整といいます。フロートの調整が不適当で油面が規定値よりも低くなるとガス欠のような症状になり、高すぎるとカブったり、オーバーフローして燃料がキャブの外に漏れ出てきます。今回は油面の調整方法を見てみます。


キャブレター取り付けナット左右2個を緩めて外す。


キャブレタートップのキャップを反時計方向に回し、スロットルバルブ(丸い筒)ごと上に引き上げて外す。


キャブレター下側のネジを4つ外し、フロートチャンバーを外す。


フロートチャンバーを外したところ。


フロートの上下によって油面の高さが変わります。

マイナスドライバーで図のようにフロート中央部の爪を曲げて調整する。


フロートの高さをキャブレターのボディから28ミリぐらいに調整する。
この際パッキンは外しておく。


フロート調整後は油面を確認します。
この時は車体に取り付けて、一度ガソリンコックを開けます。キャブレターからオーバーフローしていないことを確認し、ガソリンコックを閉めて、キャブレターを車体に付けたままフロートチャンバーを外す、この時フロートチャンバーに入っているガソリンをこぼさないように注意する。
フロートチャンバーのふちから約10ミリぐらいの所に油面がきていることを確認します。


参考までに
これがオーバーフローパイプです。
実質油面でガソリンがこの高さを超えると下の穴からガソリンがあふれ出てきます。

エンフィールドアイアンエンジンの点火を司る、ポイント。
この清掃方法及び調整方法を解説します。

ボルトを緩め、ポイントカバーを外します。


ポイントカバーが外れた状態。


ドライバーが指し示している場所がポイントです。

画像に書かれている場所の隙間のことをポイントギャップといいます。


紙やすりをポイントの隙間にはいる大きさに細く切ります。


紙やすりをプライヤー等でつまんでポイントの隙間に差込み、動かしてポイントの表面を削ります。


シックネスゲージでポイントのギャップを測ります。
クリアランスはピストンの圧縮上死点時約0,4mmです。
(はがき1枚分位の厚さ)


ポイントギャップを調整する場合は圧縮上死点を出した状態で図のマイナスネジを緩め、ベースプレートを動かして調整します。

アイドリングは、エンジンが暖まった状態で、たんたんと規則正しく回転するところです。

回転が低すぎると、信号待ちなどの時に、止まってしまう様なことになります。
または、止まってしまうのでは無いかと、乗っていても不安になります。
回転が高すぎると、ギヤが入りにくい、ニュートラルが出にくいなど、乗りにくくなります。

写真のところが、アイドリング調整用のネジです。

丁度良い回転数のところに調整してみてください。
時計方向に回すと、回転が上がり、反時計方向に回すと下がります。

350


500

車体各所、可動部分には、動きをスムーズにする目的の他に、その部分の磨耗、切れ、破損などを防ぐために、グリスアップをします。

グリスの種類では、比較的お手軽なのが、スプレー式のもので、可動部分のほとんどのところに使えます。

ハンドルまわりでは、クラッチレバー、ブレーキレバーの付け根の部分です。


ドライブチェーン。


チェーンにグリスアップする場合はチェーンの内側から、スプレーしてください。


18インチモデルのクラシック500、クラシック350には、19インチ用フロントナンバープレートを取付ける際には工夫が必要です。

前後に若干の隙間が出来てしまいますのでその部分の取付けネジに隙間を埋めるためにワッシャーを2~3枚足して取付けます。

19インチモデルについてはそのまま取り付けいただけます。