突然に、少女が掴んでいた夢が、消えようとしていた。
少女はそれを、離すまいと強く握りしめた。
いつの間にか、その手は友(仲間)の手を握っていた。
友(仲間)は、それを痛いと感じていた。
だが、その手を離さず、
夢のその先へ行こうと決心した。
もう、誰も失いたくない、
そう感じた夜だった。