「サヨナラ」
君は呟き、僕を残して駆け出していく。
不安な闇に攫われ、僕は怖くて崩れ落ちていく。
堪えきれない涙が、瞳を閉じた途端に流れていく。
君を涙で見れなくなる前に、僕は君に背を向ける。
ほどいた髪は僕の肩にかかり、君は優しい人だね。
薄暗い部屋で君を探して、愛を確かめ合っていた。
あの時、君の表情を見てやれなくて、強がりだけを覚えさせてしまった。
君の微笑みには、もう僕との夢を見る事はない。
本気で忘れるくらいなら、抱ける程愛したりしない。
口に出来ないのが愛なら、言葉では君を繋げない。
誰かに盗られるくらいなら、強く抱いて君を壊したい。
行き場のない愛が止められないなら、君を忘れない。
ずっと雨に濡らされるなら、夢を見ても君を想いたい。
“君を想い続けていたい”




