退社時間が迫った夕刻、ムスコからメール着信。
ムスコとムスメが揃って学級委員長に選出されたらしい。
親ばかな俺からみると、ムスメは品行方正で成績も優秀。去年も学級委員長に選出されてて実績あり。
一方のムスコ。人並みに悪さもするし、成績もそんなにいい方ではない。
俺もカミさんも不安は募る。「本当に務まるのか?」
でも、子供は子供のコミュニティの中で、うまくやっていくのだろう。
大人のコミュニティがそうであるように、上司が頼りなければ部下がサポートするのと同じで、だらしない委員長にはきっと優秀な生徒さんが助けてくれるだろう。
そうやって、社会と言うのは決して自分一人では生きていけないということを知ってもらいたいと思う。
親父からムスコへ一言だけ。
「思いやりの気持ちを忘れるなよ」
人が人である以上、それは永遠に変わらない、コミュニケーションのもっとも大切なことだから。
半年後、立派になったムスコに会えるのを今から楽しみにしている。