緊急投稿 『災害に備えるワインセラー運用法』
『災害に備えるワインセラー運用法』、それは勇気と決断の物語である。
直裁に本論だけ述べます。真面目な方は絶対に読まないで下さい。
自宅のワインセラーに保管しているワインが地震や停電に耐えられるか、夜も眠れないほど心配な方へ対処法3原則を提示します。
1.災害に備え、今まで飲むのを我慢してきた高価なワインを飲んでしまえ。
2.最も高価なものから順番に飲むべし。安価なワインは飲まずにとっておいてもよい。
3.一人で飲みきれない場合は私が無償で協力する。グラスも持参する。
以上がワインセラーの災害対策3原則です。
この3原則だけでは「どうしたらいいのかよくわからない」という人のために、Q&A形式の解説を掲載します。
Q.セラーに高級ブルゴーニュワインがたくさんあるのですが、高価なワインばかりでどれから飲んだらいいのかわかりません。
A.そういう場合、赤ワインは北から、白ワインは南から飲みます。赤の場合、最初に飲むのはジュヴレィ・シャンベルタンのグランクリュとなります。
Q.シャンベルタンとシャンベルタン・クロ・ド・ベーズはどちらを先に飲めばいいですか?
A.考えるのが面倒な場合、畑名の文字数が多いほうから飲んで下さい。
Q.DRCのワインを大量に保有しているのですが、とても一人では飲みきれません。
A.援助隊を送りますので所在地を至急連絡願います。
Q.シャブリのグランクリュはいつ飲めばいいですか?
A.落ち着いた頃に飲めば宜しいかと思います。
Q.高いワインを先に飲んでしまうと、後で後悔しませんか?
A.飲んで後悔するより、飲まずに後悔するほうが心への打撃が大きいようです。
Q.飲み頃ではないワインはどうすればよいのでしょうか?
A.飲むと決めたときが飲み頃である、という説を信じるのもこの際しかたありません。
Q..知人から預っているシャトーマルゴー82があるのですが、どうすればよいでしょうか。
A.その件については今はわかりません。調査中です。分かり次第会見でお答えします。
Q.どうしてもコシュ・デュリのコルトンシャルルマーニュを開ける勇気が出ません。
A.お気持ちはよく分かります。呼んでいただければ背中をポンっと押して差し上げます。
Q.ミュジニとボンヌマールはどちらを先に飲めばいいですか。畑名文字数が多いボンヌマールが先ですか?
A.ミュジニに決まってるでしょ。
Q.コシュ・デュリのアリゴテとドーヴネのアリゴテはどちらを先に飲めばいいですか?
A.難しい質問ですが、今すぐ飲まなくてもいいかな、と思います。
Q.セラーには2000年のシャトームートンロートシルトが100本入っているのですが、どれから飲めばいいですか?
A.最上段の右端から順番に飲んでみてはいかがでしょうか。
Q.セラーの運用方法に関してもう少しまともな情報はありませんか?
A.以下に紹介する2つの記事が大変参考になりますのでぜひ読んでみて下さい。
・リアルワインガイド18号「ワインの路上観察学」リスク対策の根本は情熱だ!
・リアルワインガイド33号「ワインの路上観察学」ワインセラーの戦略的ポートフォリオ構築
Q.ワインに合わせる肴がすべて買い占められてしまいました。
A.高級ワインを買い占めた罰だと思って諦めるしかありません。
Q.計画停電に対応するすべを教えて下さい。
A.計画停電には計画抜栓で対応するしかありません。飲みたいのを我慢していたワインから計画的に抜栓してみましょう。
Q.一度に100本は飲めません。
A.少なくとも夏までには飲みきったほうが良いかと思います。
Q.不安を煽ってあなたが只酒を飲みたいだけじゃないんですか?
A.不安を煽ってはいません。現に不安なのです。不安を解消する一つの方法を提示しているだけです。今回に限らず、只酒はいつだって飲みたいです。
Q.1999年のボジョレーヌーボーがあるのですが、どうすればよいですか?
Q.あと100年くらい寝かせておけばレア物間違いナシです。
Q.我が家の地下セラーに眠る二千本の超高級ワインは大丈夫でしょうか?
Q.知りません。
Q.そろそろネタが尽きたんじゃないですか?
A.はい、そのとおりです。
なお、念のため申し添えておきますが、私の情報をもとにした行動によっていかなる損害が生じても、私は一切責任をもちません。