子供の勉強法研究-子供の学力を知る | シャルドネ天使の極楽ワイン

子供の勉強法研究-子供の学力を知る

子供が自分自身の実力を知るのと同様に、親も子供の学力を知っておく必要があります。「子供の勉強は親が教える」と言っているわけですから、そのスタートラインに立つためには子供の学力を把握する必要があります。そして、学力の把握は継続的に行う必要があります。

学校から知らされる成績は子供の学力を知る良い機会です。定期試験の結果や通知表の成績は必ず把握しておく必要があります。ただし、学校から知らされる成績には学力を知るといった点でちょっとした欠点があります。

通知表の場合、重要な指標を示してくれるのは確かですが、学期末にしか結果が出てきません。学期末にしか結果が出てこないということは、一学期の通知表を受け取る7月から二学期の通知表を受け取る12月までの間、学力に変化があってもそれを捉えられないということです。

定期試験の結果は通知表の成績に直結しますので、結果そのものは非常に重要です。しかし、学力を知るという意味では、子供の部分的な学力しか知ることはできません。
試験の対象となる学習範囲が限られているため、学力としては試験範囲に限った学力しか測定できません。

このように、学校から知らされる成績は、高校入試に与える影響は大きいのですが、学力を正確に把握するという意味では、スパンが長かったり、対象範囲が狭いといった課題を抱えています。

「子供の勉強は親が教える」という観点で考えると、学校から知らされる成績だけでは子供の学力を知るには不十分です。

定期試験の成績に関しては試験範囲の習熟度がわかりますので参考になりますが、それでも高校入試に挑むための総合力を把握するには不十分と言わざるを得ません。

理科や社会といった分野別に学習する科目では、中3二学期の中間試験の結果が良かったとしても、試験範囲外の他の分野に不得意な部分があれば総合力としては下がってしまいます。その総合力を知るための手段が必要なのです。

その手段のひとつに模擬試験があります。
高校受験のための模擬試験は大手進学塾や模擬試験の大手業者が実施しています。受験費用を払えば誰でも受けることができるオープンな試験ということで、オープン模試と呼ばれることもあります。

中学3年生向けの模擬試験は4月からほぼ毎月実施されています。この模擬試験を受けることで、それまでに学習したことの習熟度がわかるようになります。

もちろん、1回の模擬試験で正確な学力がわかるわけではありません。継続的に模擬試験を受けることによって、ほぼ正確な学力が見えてきます。学力がわかると同時に、不得意分野も明らかになってきます。

我が家では継続的に模擬試験を受ける方針を立て、情報を収集して受けるべき模擬試験を決めました。

同じ業者による模擬試験を継続的に受けることによって、成績の推移もわかります。模擬試験の結果は、点数だけでなく、偏差値や志望校の合格可能性なども示されて戻ってきます。

また、科目ごとに得意分野や不得意分野が分析された結果も示されています。志望校の合格可能性は、先述のように子供に対してインパクトを与える情報となります。やる気を引き出す起爆剤となったり、自分の学力を客観的に見つめて志望校を考えるきっかけとなります。

模擬試験の場合、重要なのはどのような人がその模擬試験を受けているのかということです。これは、統計用語で言うところの母集団に相当します。

例えば、成績優秀者しか受験していない模擬試験を普通の成績の生徒が受けると、偏差値は低めに出てきます。ある程度勉強はできるのに、偏差値が50にも満たないということになるのです。

受験者の母集団は試験の結果にこのような影響を与えます。ですので、どの模擬試験を受けるかを決めるにあたって、受験者の母集団を考える必要があります。我が家では最も一般的で、受験者数も多い模擬試験を選択しました。