TOKYO WINE FINDER

TOKYO WINE FINDER

都内在住ウェブプロデューサーAnnexが出会ったワイン、フード、ピープル。

Amebaでブログを始めよう!

ここ1年、飲んでいるワインのほぼ9割が「白」か「泡」である。


20代半ばから飲み始めたワイン。当初から赤を中心に飲んでいたのに、最近ほとんど赤は手にしない。一時期歯のホワイトニングにこだわって、何かといえば歯医者に通い、必死に歯を白くしようとしていた時期があった。あるとき「ハリウッドセレブは歯の白さを保つために、コーヒーや赤ワインは飲まないんだって」と聞き、真剣に悩んだ挙句(←悩むなよ)「この人生では赤ワインを取るわ!」と決意したくらいなのに、この変わりようは何なのだ。


と思っていたら、とある雑誌で「30代以上の白ワイン派増加」という記事を見かけた。若いうちは骨太の赤ワインを楽しめるが、だんだん体に優しい白が欲しくなってくるのでは・・・という内容だった。あまり科学的根拠があって書いているものではなかったようだが、自分的には相当腑に落ちた。


「そっか、体がオトナになったのね・・・」


人生に対する欲がまったくなくなったわけではない。ないが、全方位的に攻撃モードでいくよりは、ある程度緩急つけていかないと続かないわん、という感じではあるのである。そうなると、やっぱり仕事で緩めるよりは趣味を緩めないとナア、ということなのか。


そうはいっても酸いも甘いもそれなりに体験してきたお年頃。単に軽いだけではやはり満足できない。時には本当の肉を食するときにも決して負けない個性のある白こそ、オトナが楽しめるワインではないだろうか。


前置きが長すぎたが、今回の1本はまさにそんなオトナの白である。


ロンガリーヴァ グラミネ 2006


Annex’s  Wine Finder


イタリア、トレント近郊のワイナリーで作られた1本。のピノグリージョの一種、グラミネというブドウで作られ、果汁に皮を浸して作られているので、白とはいっても、少々赤みがかかった色である。メープルシロップ的というか、ショウガ的というか、舌に香ばしさが残る独特の味わい。というと、なんだか薬草酒のようであるが、白の特徴であるさわやかさが、個性をとがり過ぎないように相殺してくれている。j実はこのワインを飲んだのはほぼ半年前なのだが、その後何本ワインを飲んでもきちんと覚えているのだから、相当印象に残る味なのだ。


ちなみに、このワインを紹介してくれたのが、現在「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ 」のソムリエKさん。目白にあるラ・ヴィネリアというイタリアンでKさんが働いていた時に薦めていただいた1本だ。オーダーした食事にあわせていつも面白い提案をしてくれ、しかも外さない、というKさんの選択眼にはすっかり心酔していたので、お店を辞めると聞いたときにはとてもがっかりしたのだが、Kさんの転職先が、これもひいきの店ジュリアーノということがわかったときには、「私たち、もう結ばれているのね」と思い込んでしまったくらいである。


ということで、Kさん、これからもお願いしますね(読んでないと思うけど)。

ロンガリーヴァ グラミネとあわせたお料理はこちら。


Annex’s  Wine Finder


鹿のラグーの手打ちパスタ



Annex’s  Wine Finder


クリーム系パスタ(たしかうにだったはず・・・)



Annex’s  Wine Finder


本日の肉料理(二種類の肉を組み合わせた一皿)


おいしいワインをたらふく飲んじゃうと料理の正式名称を忘れてしまう・・・。

肉料理のおいしいお店です。自家製パンも好き。


PLACE:ラ・ヴィネリア http://www.lavineria.jp/
東京都豊島区目白3-5-12 目白コアビル1F


WINE: ロンガリーヴァ グラミネ (Longariva "Gramine".)2006
ピノグリージョ100% 白・辛口
輸入業者:ヴィナイオータ

なんとも梅雨らしい一週間だった。


一昔前は梅雨は一年間で最も嫌いなシーズンだった。靴は濡れるわ、髪型は決まらないわ、湿気で顔はべたつくわ。少しでも見てくれを良くしようと死闘を続ける女子にとってはなんとも腹立たしい季節だったのだ。


でももうそれほど見かけだけにこだわらなくてもいか、と思えてくる年齢にさしかかると(それはそれでモンダイなのだが・・・)、こうした季節も受け入れられるようになってくる。梅雨があるからその後の夏がより楽しくなるし、暑い夏をすごした後のひんやりした秋の夜もまた格別だ。こうやって、若い頃にはいちいち刺さっていた物事に応じなくなってくることが、オトナになるということなのかもしれない。


そうはいっても、蒸し暑いのには変わりない。そんな日におススメのワインを紹介していただいた。

白金台の「アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ 」は、「いますぐおいしいイタリアンと白ワインを体内に入れないと死んでしまう」と思いつめた時にお世話になるお店である。本店の目黒「ランテルナ・マジカ」も素敵なのだが、こちらはかなり前に予約をしないと入れない店に出世してしまった。その点、ジュリアーノは少々わかりづらい立地なこともあってか、当日思い立って電話してもかなりの確率で入店できるありがたい存在なのだ。


「イタリアンじゃなくてオーストリアワインなんですけど」

といってソムリエのKさんが出してくれたのが、この「グリュナー・ヴェリトリーナ・フーゴ」だった。

「こういう日は、とにかくスカッと飲める白がいいんじゃないかと思って」。


Annex’s  Wine Finder-juliano0605_1


グリーンのつたのようなラベル(エチケット)からしてさわやかな印象のワイン。飲んでみると、ラベルの通りの味といえばいいのだろうか。本当にさわやか、お水みたいにするるんと喉を通っていく。こういうのって、時々飲みすぎて失敗するんだよなあ・・・と頭では思うのだが、そこがドリンカー体質。砂が水を吸収するようにどんどん喜んで吸い上げていってしまう。


「あまり日本ではオーストリアワインって入ってなかったから珍しいですよね。でも試飲してもおいしかったし、実は今日まかないでも飲んでたんですよ」


確かに、ハンガリーやブルガリアのワインはたまに見かけるが、オーストリアワインを飲むのは初めてかも。ネットで調べたところによれば、醸造者はワイン作りを4世代に渡って続けている家の出で、南アメリカ、、ドイツ、アルザス、ハンガリーで修行したあと家業を引き継ぎ、その後「ニーダーエスタライヒ州チャンピオン2001」(というのがあるらしい)を受賞したオーストリア・トライゼンタールの超新星だとか(引用元:エコール・クリオロ )。ちなみに、このワインにはロゼもあるようで、調べたサイトではマカロンとのマリアージュをおススメしていた。それはまた艶っぽい提案ですわね・・・。


ともあれ、本日このフードとともにしたお食事。


Annex’s  Wine Finder-juliano0605_2


トラットリアなら基本!の前菜盛り合わせ(野菜たくさんめ、でオーダー)


Annex’s  Wine Finder-juliano0605_3

個人的にはフリットのおいしさでその店をリピートするかどうかを決めている。海を見ながらワインと一緒だったら、これだけでメニューが終わったって良いですわ。


Annex’s  Wine Finder-juliano0605_4


家でも真似できそうなメニュー。モッツァレラチーズの一種(もっと大きい)とトマト、バジルをオリーブオイルで焼いた一品。単純だけどおいしい~!


どれも白ワインとベストマッチ。たくさん飲んで、たくさん食べて、ああシアワセ、な組み合わせだった。


自分でワインを買いに行くときも楽しいが、レストランでワインを飲む時の楽しみは、料理に合わせて、新しいワインを紹介してもらえること。そこからその国や食事にも興味を持つことができるから、平生家とオフィスの往復で終わってしまう自分の脳を活性化してくれる貴重な機会なのだ。


と言い訳しながら、今日も素敵なワインとの出会いを期待して、書を捨てよ、街に出よう。


PLACE:アンティーカ・ヴィネリア・ジュリアーノ

東京都港区白金台5-17-10 Shiroganedai THE 2000 B1F

月曜定休

平日18:00~19:30まではハッピーアワーなんだそう。一度も行けてないけど行きたいなあ


WINE:グリュナー・ヴェリトリーナ・フーゴ(Gruner Veltliner hugo) 2008年

白・辛口 3,800円

輸入業者:オーデックスジャパン


参考サイト:

エコール・クリオロ

オーストリアワイン

仕事で少々やらかしてしまった

先方にフォローのメールを送ろうとして3時間。

どんな文面にしよう・・・と悩んでいたらこんなに時間が経ってしまった。まだやることもたくさんあるのに。いっそドライに徹して気にしなければ良かった…とまで思い出し、すっきりしないまま帰宅。

そんな気持ちを共にしていただいた今宵のお相手。

Annex’s  Wine Finder-0617


シャトーグリヌー、2008年。

ソーヴィニヨン・ブラン50%、セミヨン50%。白っぽい液体の色からも感じられるとおり、くせがなく、すっと体になじんでくれるワイン。平日の夜の晩酌にはピッタリ、ということで早くもリピート2本目である。


でも、飲み口のよさとは裏腹に、生産者のしっかりとした思いで作られている1本だ。化学肥料や化学合成肥料などを使用しない生産者が無農薬で栽培する、ビオロジック製法で作られたワイン。「あ~、最近流行りのビオワインね」と口でいうのは簡単だが、その1本を作るのがどんなに大変なのかは、ちょっとガーデニングの真似事やったことのある人ならすぐにわかるに違いない。だって薬を使わないと、信じられないほど虫がついたり、あっというまに葉が真っ茶色になったりするのだから。無農薬っていうけれど、造り手の思いが相当強くないと作れないのである。

だからこういうワインを飲むと、ときには思いがけず真面目になってしまい、時には余計に落ち込むはめにもなったりする。


だから少し前までは、落ち込んだ日のお相手は、ハードリカーに限っていた。ラム、テキーラ、一気にミックスしてロングアイランドアイスティー。一息に煽って、もやもやとした気分を焼き尽くす。すべてを焼き尽くし、なかったことにして次に行こう。いやな気分のとき、ワインは飲みたくなかった。ワインは幸せなときに飲むお酒にしておきたいし。


でもこの頃は、今日のような気分のときにもこうしたワインを飲むようになった。ゆっくりと飲むアルコールは、自分の失策もゆっくり思い返させる。ああ、まだ自分だけで仕事をやっていると思っているな。自分だけが忙しいとキリキリしてしまったな・・・。



少しは経験を積んで、オトナらしく仕事をできるようになったと思ったのに、ふとしたことで自分の欠点が出てしまう。でも、そんなあまり見たくはないことであっても、ワインのナチュラルなオーラが、静かに向き合わせてくれるのだ。

だけど、ちょっとだけ思う。そんな欠点に向き合う勇気が出ただけ、やっぱり少しはオトナになったのかもしれないと。


ということで、少し沈んだ日の夜に、ナチュラルに自分のバランスを取り戻せる優しい1本だ。


Today's Wine:CHATEAU GRINOU 2008

ソーヴィニヨンブラン、セミヨン

輸入者 株式会社 中島薫商店 東京都渋谷区渋谷1-4-13

店頭購入価格:1,580