いきなり映画の話になりますが、(しかもちょっと前の映画ですが)
大学時代「フランス映画から学ぶ女性史」なんてゼミに入っていたので、
映画を見ると色々考えてしまうのです。。
フレンチなしあわせのみつけ方
Ils se marièrent et eurent beaucoup d'enfants
ストーリー
ヴァンサン(イヴァン)はパリの自動車会社に勤めるサラリーマン。不動産会社で働く妻ガブリエル(シャルロット)と、小学生になる一人息子の3人暮らし。いたずら好きなヴァンサンの家庭は笑いが絶えず、何の問題もなく毎日を送っているように見える。一方、ヴァンサンの友人ジョルジュは妻ナタリーと喧嘩ばかり。そして、もう一人の友人フレッドは独身でモテモテのプレイボーイだ。ヴァンサンとジョルジュは、気ままに生きるフレッドをうらやましがり、フレッドはヴァンサンの温かな家庭をうらやむが・・・。
浮気、価値観の違い、夫婦の危機、仕事と家庭の両立など、女性の共感を呼ぶテーマがヒット曲に乗って次々展開され、男と女の本音がユーモラスに語られる。ハリウッドの大物スター(J・デップ)がカメオ出演しているのも見逃せない。
スタッフ
監督・脚本:イヴァン・アタル
製作:クロード・ペリ
配給:ギャガ・コミュニケーションズ 、 アニープラネット
宣伝:アニープラネット
キャスト
シャルロット・ゲンズブール
イヴァン・アタル
アラン・シャバ
エマニュエル・セニエ
アラン・コーエン
アヌーク・エーメ
このストーリーは、いわゆる結婚しない「共同生活」という
新しい家族形態ができているフランスだからこそ、
この「結婚におけるしあわせ」を問うことがテーマに
なってるんだろうなってかんじです。
こないだちょっと紹介した
「シェフと素顔と、おいしい時間」は、
はじめからハリウッド的なストーリーを否定しておきながら
わざと?ハリウッド的にならざるを得ないストーリー展開でしたが、
これはほんとフランス映画!てかんじがしました。
キレイ事とか筋道だった感情とか、
納得いく答え、完璧なハッピーエンドは
現実どこにも存在しないけど、
それこそ「しあわせ」って言えて、
輝いてるものなんだなあって
思えるのです。
この映画を見てると、
どうしても女性の立場から見ちゃうので、
ほんと切なくなるシーンもいっぱい。。
でも、男も女も、
どうしようもない、やりきれない、けど毎日暮らすしか
自分にはできないっていうのを、
それぞれが精一杯主張している映画。
フランスでは政府の政策で
出産率がアップしてますが、
結婚しない出産も多いのです。
パートナーとして、ある程度の社会的役割も
認められるし、TAXに関しても同じく優遇される。
だから、結婚のしあわせを
あんなに真剣に考えてしまうのかもしれませんね。
結末がなくて、ストーリー上不要なシーンとかもあって、
シーンのコラージュみたいな典型的なフランス映画。
邦題はそんなとこからもきてるのでしょうか。