「縁」って不思議なものだと思う。


なにもしなくてもつながったままの縁と、

なにかしておかないといつの間にか切れる縁。


偶然が重なる縁と、

偶然を作って生まれる縁。




どちらにしても、

大事にしたいものだけれど。



熱い議論を交わしたい人たち、


趣味についてただ語りたい人たち、


気を抜いていられる気の置けない人たち、


ただ一緒にいたいだけの人たち。


どれもこれも、

大事な人たち。

もしかして、と思っていたことが確信に変わったとき。

顔は笑って、まじうけるーと爆笑していたけれど、

涙をこらえるのが本当に大変だった。


想い人になろうなんて、おこがましいことは願ってなかった。

信頼できる、尊敬できる人として、

ずっと相談に乗ってほしかっただけ。


どんな相談にも乗ってくれると、

背中を押してほしいなら、いつでも押してくれると約束してくれた人。


友達として、だったんだよね。


女の子としてかは置いといて、

友達として、この人に認められてるんだなぁと思って、すごく嬉しかった。



でも、確信したとき、

自分で思っていた以上に、彼のことを想っていたことに気づいた。


寂しいだけなのかもしれない。

バカなこと、一緒にやってたから。身近だったから。


あたしは彼にとって、女の子だったのかしら。



1年前…平気で体を触ったりする私に言った言葉。


男は勘違いするから、気をつけろよ。


友達だけど、女の子として認識はしてたってことだよね?



一応、女の子なんだよね?



無理に忘れようとは思わない。

じわじわ好きになったこと、ほとんどなかったから、

そんなに簡単にはいかないことぐらい、分かってる。


それでも、苦しいものは苦しいし、

あのとき、先を考えずに感情のまま動くべきだったのかと、思ってしまったりもする。


きっと、それはそれで後悔していたのかもしれない。


そんな考えがずっとぐるぐるする。


ああ、いつか、彼に笑って、

私あなたが好きだったのよ、と言える日がきますように。

どうして、どうして、今まで気づかなかったんだろう。

どうして、そんなに優しいんだろう。


そんなに短い付き合いじゃないのにやっと知った気がする。

全然知らない人がそこにいるようだった。


この人だれ?


そんな一面知らなかったし、なんて隠すのがうまかったのだろう。



へこんでたときだったから、余計優しく感じたの?


落ち込んだ顔を見せまいとして、

それでもふっと沈んでしまったとき。

話しかけてくれたり、振り返ってくれたりしたのは偶然なのか、優しさなのか。


そのタイミングに気づいたとき。

心臓がぎゅってした。

ぐーっと、

強くというより、全体をすっぽり包むようなわしづかみ。


たぶん、私だから、じゃなくて、誰に対してもそうなんだと思う。

だからこそ、大きい人なんだとも思う。


尊敬するっていうとなんか違う感じがするけど、

その言葉が今一番近い。


なんてすごい人なんだろう。


この優しさや考えの深さに早く気づきたかったけれど、

きっと今だからこそ、気づくことができたのかもしれない。

今、が知るときだったのかもしれない。


想い人になろうとは思わないし、願っても叶わないことは分かってる。

だから、彼の前に出ても恥ずかしくないような、

女の子、ではなく女性になりたい。

そう、強く思う。


いつだってターニングポイントに彼の言葉があった気がする。


いつか、いつかありがとうって言おう。