mr.イリックのブログ

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ワインとお城の話を中心に世界の話題をお届けいたします。自分が旅行してきた経験を元にしたその土地にまつわる歴史と人の暮らしや生活、食文化と文学やマナーなど世界と日本の違いなど比較文化人類学の見地からも楽しい話題をご提供したいと思います。

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先回の続きです。ペタしてね


先回は、ドイツワインの品質分類表記のお話をさせていただきました。

今回はその続きです。


ドイツワインの中でも13の指定生産地域で造られるワインで、充分に熟した葡萄を使用し、その地域ごとの味や特徴が良く表れているワインを上級ワイン(QUALITASWEIN BESTIMMTER ANBAUGEBIETE:Q.b.A:クーベーアー)という呼ぶことは前回書きました。


因みに13の指定地域とは、ドイツの西側から数えて、アール(AHR)、モーゼル(MOSEL)、ナーエ(NAHE)、ラインヘッセン(RHEINHESSEN)、ファルツ(PFALZ)、ミッテルライン(MITTELRHEIN)、ヘシッシュ・ベルクシュトラーセ(HESSICHE BERGSTRASSE)、ラインガウ(RHEINGAU)、バーデン(BADEN)、ザーレ・ウンストルート(SAALE-UNSTRUT)、ザクセン(SACHSEN)、フランケン(FRANKEN)、ヴュルテンベルク(WU¨RTTEMBERG)の各地域です。

Q.b.Aワインの中でもさらに高品質なワインを肩書き付き上級ワイン(QUALITAETSWEIN MIT PRAEDIKAT:Q.m.P:クーエムペー)と呼ぶことも前回書きました。充分に熟したもの、また過熟の葡萄から造られますが、その熟度によって異なる名称(Pra¨edikat=肩書き)を付けています。

このプレミアムクラスのワインのことをドイツでは、一般的に単にプレディカートワイン(Pra¨dikatswein)と呼びます。充分に完熟した葡萄、あるいは貴腐葡萄が使われます。いずれもエレガントで高貴な長期熟成に耐えるワインです。葡萄の熟成度によって、以下の6つの肩書きがつきます。


カビネット(KABINETT)

充分に熟した葡萄から造られるエレガントなワイン。滑らかな口あたりで通常アルコール度数は低め。日本では一般的に甘口ワインとして認識されています。


シュペートレーゼ(SPA¨TLESE)

‘遅摘み‘の意味。収穫期を遅くして、葡萄が熟しきるのを待ってから摘み取られます。バランスの良い、まろやかな口あたりワインで、こくがあり、味・香り共に良いワインです。


アウスレーゼ(AUSLESE)

よく熟した葡萄を房で選別して造られるワイン。香りと味わいが豊かな高貴なワインです。


ベーレンアスレーゼ(BEERENAUSLESE:略してBA)

過熟した葡萄の粒を1粒1粒選り分けて造られるワイン。葡萄の粒に貴腐菌=Botrytis Cinerea(ボトリティス・シネレア)という貴重なカビが付くことによって濃厚な果汁を生み出します。貴腐菌特有の蜂蜜を思わせる独特の味と香りが備わったワインです。


アイスワイン(EISWEIN)

ベーレンアスレーゼほどに完熟した葡萄を、氷結した状態で収穫、搾汁後マイナス8℃の条件下で凍らせて造られるワイン。凝縮されたフルーティな酸味と甘みがあり、長期熟成に耐えるワインです。


トロッケン・ベーレン・アスレーゼ(TROCKEN BEEREN AUSLESE:TBA)

ドイツワインの頂点を極める最高級品ワイン。葡萄の粒一つひとつが干し葡萄のように乾燥した状態で収穫され、粒選りされた上でベーレンアウスレーゼ以上の手間をかけて造られます。近年では粒選りされた葡萄をさらにレーズンのように乾燥させる方法もとられています。極上の濃厚なワインで蜂蜜のような甘さが余韻をひくワインです。


次回は、味や香りを表現する時に基準となるフレーバーホイールのお話をしてみたいと思います。



ペタしてね 今日は、トレーダーさんのご招待を受けて、ドイツワイン駐日代表部主催の「ドイツワイン試飲商談会」行って来ました。


会場は、三田は白金台にある「シェラトン都ホテル東京」のマグノリア(B1F)です。


三田、白金台と言えば、シロガネーゼの方々がいらっしゃる土地。

聖心女子大学や明治学院大学とその付属高校がある、そこはかとなく上品さが漂う街でございます。


さて、会場に入りますとすでに試飲会特有のワインのアロマが濃厚に漂っていました。

出展ワイナリーさんとトレーダーさんは、そんなに多くはありませんでしたが、ドイツから遥々来日された、ワイナリーのオーナーさんもいらして、日本語とドイツ語そして英語が交わされる和やかな雰囲気でした。


さて、皆様はドイツワインと聞くと、まず何を思い浮かべますか?やはり、甘口の白ワインやアイスワインでしょうか。トロッケンやアウスレーゼなどという言葉も一度は、聞いたことがあるのではないかと思います。


このトロッケンやアウスレーゼは、ドイツワイン特有の品質分類法です。

欧州連合(EU)では、テーブルワインと上質ワイン(クオリティワイン)の大まかに2つの品質カテゴリーに分類されているだけです。


ドイツでも、大きくドイチャー・ターフェルヴァィン(テーブルワイン)及びより高品質のドイチャー・ラントヴァイン(ドイツ国産ワイン)の2つに分類されています。

しかし、ドイツで造られるワインの内、テーブルワインとして生産されるのは、全体のわずか5%以下でしかありません。生産量が少ないためそのほとんどが、ドイツ国内だけで消費されてしまいます。

生産量の95%を占める上質ワインは、ドイチャー・ラントヴァィンです。


ドイチャー・ラントヴァインの中でも、より熟した葡萄を使って造られるハイスタンダードなワインが13の指定生産地域で造られるワインです。

その内、ベーシックな方法で造られた上級ワインのことを、クヴァリテーツヴァイン・ベシュティムター・アンバウゲビーテ(Qualia¨tswein bestimmter Anbauyebiete略してQ.b.A)と呼びます。


ところで、ドイツワインの品質分類法に新しいカテゴリーが加わってことをご存知でしょうか?

上記のQ.b.Aのさらに上級のワインであるクバリテーツヴァイン・ミット・プリデカート(Qualitaetswein mit raedkat略してQ.m.P )ワインに2000年ヴィンテージから、新たに加わったのは、「CLASSIC」と「SELECTION」の2つの分類表記です。


「クラシック」は、標準以上の品質を誇る、バランスの良い辛口ワインで、なおかつリースリング種、シルヴァーナー種、シュペートブルグンダー種(ピノ・ノワール)といった伝統的な葡萄品種から造られたワインのこと。クラシックは熟成を待たず、若くてフレッシュな内に飲むワインです。


「セレクション」とは、クラシックよりさらに高品質な最高級辛口ワインのことで、ヴィンテージと葡萄畑の特性が充分に表現されたワインのことです。ですから、ワインのエチケット(ラベルのこと)には、畑の名前が明記されます。クラシックには明記されません。

クラシック、セレクションいずれも初集荷は、2001年9月1日以降でした。


ラベルの表示内容は、産地、生産者、品種になります。例えばセレクションの場合、「ナーエ ○○○(生産者名) リースリング セレクション」、「ラインヘッセン ○○○ シルヴァーナー クラシック」となります。セレクションの場合は、さらに単一畑の名前が加わります。

また、従来の辛口を示す「トロッケン」は使用しません。つまり、クラシックと表示されたワインは、辛口で産地特有の高品質ワインで、セレクションは最高級辛口ワインであることを表します。


なお、従来主にリースリング種で表記される辛さのレベルを表すtrocken(トロッケン)とは、辛口リースリングのことを指します。辛さを少し抑えたものならhalbtrocken(ハルプトロッケン)と表示されています。ほんのりと甘みが感じられる半辛口ワインのことです。




ペタしてね 「神が舞い降りた」と言うしかない、WBCの「運命の対決」の結末。

侍ジャパンの千両役者「イチロー」を越えるのは、やはり「イチロー」しかいなかった。


日本VS韓国。「運命の対決」は何も野球に限ったことではない。

日本ではあまり馴染みがないかも知れませんが、ワインの世界にも「運命の対決」がかつてあった。

パリ対決30周年記念テイスティングで「モンテベロ1971」が堂々の1位に輝きました。


立したワイン商のスティーヴン・スパリュアが行った伝説的なブラインドテイスティングのこと最高クラスのボルドー赤/ブルゴーニュ白と、カリフォルニアのカベルネ/シャルドネを、フランスワイン業界の重鎮たちが比較試飲・審査したというものです。当時のカリフォルニアワインはまったく無名の存在。誰もがフランスの勝利を信じて疑わなかった中、赤ではエステートワイナリーであるスタグス・リープ・ワイン・セラーズ(STAG‘S LEAP WINE CELLARSの「カベルネ1973」が、白ではシャトー・モンテレーナ(CHATEAU MONTELENA)の「シャルドネ

1973」がそれぞれトップに立ちました。これは例えるならば、地方の高校野球部が、メジャーリーグチ

ームに勝ってしまったようなものです。ニュースは瞬く間に世界中を駆け巡り、自信をつけたカリフォ

ルニアの生産者たちは、この日を境に高品質追求に向けて大きく踏み出していきました。リッジの「モ

ンテベロ1971」は、1976年のパリ対決では10ワイン中の5位に終わっています。2位のムートン、3位

のオー・ブリオン、4位のモンローズに続いての順位です。因みにスパリュアは1976年当時、自ら選ん

だカリフォルニアワインの中では「モンテベロ1971」を一番高く評価していました。モンテベロの試飲後に、

勝敗の行方が気になり始めたスパリュアは、ボルドーワインのラインナップに手を加えたという逸話が

残っています。万が一にもカリフォルニアワイン、あるいはリッジが勝つことがないようにと、一級のムー

トンやオー・ブリオンを投入したのです。
 1976年のパリ対決の直後、フランスワインびいきの人々が口にしたのは、「試飲したワインが若すぎる。

最高のボルドー赤が本当の姿を現すのはもっと後だ」という台詞でした。「カリフォルニアワインが旨いの

は若いうちだけで、フランスワインのように熟成しない」とも言われていました。そこで10年後の1986年には、

今度はニューヨークの地で、熟成した同じ赤ワインを比べるテイスティングが開かれました。ですが、この

時の1位もやはりカリフォルニアワイン、「クロ・デュ・ヴァル1972」でした。「モンテベロ1971」はこのとき2位

に入ています。
 そして3度目。2006年のテイスティングでもまた、スティーヴン・スパリュアが取りまとめ役を引き受けまし

た。ロンドンとナパで同時に開催し、英米各9名の審査員がブラインドで採点を行うという形式。審査員の顔

ぶれは、ヒュー・ジョンソン、ジャンシス・ロビンソン、マイケル・ブロードベント、ミシェル・ベタンヌ、フランク・

プライアルなどなど、英米仏の高名なワインジャーナリストが中心となりました。1976年当時の審査員から

は、ラ・トゥール・ダルジャンの元ソムリエであるクリスチャン・ヴァンヌケと、著述家のミシェル・ドヴァスが参

加しています。
 30年前と同じ古酒だけでなく、近年のヴィンテージについても試飲がなされることになりました。カリフォル

ニアとボルドー/ブルゴーニュの若い赤白(カベルネとシャルドネ)が対象でしたが、こちらは対決形式では

なく、カリフォルニア、フランスをそれぞれ別々にテイスティングするというもの。若いヴィンテージのテイステ

ィングでは、正規審査員米英合計18名に加え、62名の名誉審査員も同じワインを採点しています。
 その時のテイスティングは、カリフォルニアとボルドーの優劣を真面目に決定づけようとしたものではなく、

記念や回顧の色彩が強いイベントだったと言われています。ですが、ボルドーの生産者たちはイベントにあ

れこれと反対しました。勝っても得るものは何もなく、負けると大きな損害をこうむると考え、どの生産者も手

持ちのワインを蔵出しすることを拒みました。ロンドンの開催地は、当初ムートンのロートシルト家が保有する

施設が予定されていたが、当主のフィリピーヌ・ド・ロートシルトがこれを拒否したため、ベリー・ブラザーズ&

ラッドというワイン商の施設へと変更されました。


 そうして「運命の解決」の審判の日がやってきました。スティーヴン・スパリュアは、今回こそボルドーの赤が

勝利するだろうと予測していました。30年前に大勝利を飾ったスタッグス・リープの1973年ヴィンテージは、

とうの昔に熟成のピークを過ぎたと言われていたからです。リッジのポール・ドレーパーも、モンテベロの1970


年なら、フランスに勝つチャンスがあるかもしれない。しかしj(1976年当時と同じ)1971年ヴィンテージでは、

苦しい戦いになるだろう」と、珍しく弱気のコメントをしていました。しかし、蓋を開けてみると、誰も予想しなかっ

た結果が待っていました。
 2位以下に大差をつけての、「モンテベロ1971」の勝利(スパリュアもモンテベロに最高得点をつけた)。のみ

ならず、1位から5位までをすべて、カリフォルニアワインが独占したという信じがたい快挙。2がスタグス・リー

プ・ワイン・セラーズ 1973、3位が同点でハイツ・マーサズ・ヴィンヤード1971とマヤカマス1971、5位がクロ・

デュ・ヴァル1972相手が弱かったわけではありません。一級のオー・ブリオン、ムートン、二級のモンローズ

は、1970年代では最高のヴィンテージである1970年です。審査員たちが、カリフォルニア寄りだったわけでも

ありません。イギリス人ジャーナリストたちは、おおむねカリフォルニアよりもボルドーにシンパシーを感じてい

ただろうし、フランス人のミシェル・ベタンヌやミシェル・ドヴァスもロンドン側の審査員に入っていました。ナパ側

のパネルはアメリカ人が多かったが、イギリス人のスティーヴン・ブルック、フランス人のクリスチャン・ヴァンヌ

ケはナパ側の審査員を務めていました。
 「カリフォルニアワインは、フランスワインのようには熟成しない」――これは今日、半ば常識となった感もある

主張です。ですがそれは本当ではなかったのです。約35年という熟成期間は、最終的な判断を下すうえで十分

な時間です。リッジを含む最高のカリフォルニアワインは、長期の熟成を経てもなお美しく、それは最高のフラン

スワインをもしのぎうる――この事実が明らかになった意義は大きい。
 ポール・ドレーパーは、下った新たな「審判」の後、サンフランシスコ・クロニクル紙のインタヴューに次のように

答えています。「1971年のモンテベロは……大変バランスが取れていてエレガントなワインではあるが、もっと大

柄なワインとの比較になるとどうかと考えていた。だから、冷涼な気候の畑から生まれた、エレガントでアルコール

が低いスタイルのこのワインが認められて、非常に嬉しく思う」。
 最後にもうひとつ。リッジのモンテベロ2000は、若いヴィンテージのカリフォルニア・カベルネの中でもトップに輝

いています(正規審査員18名の合計点数。名誉審査員の採点を加えると2位)。三度目の正直での、完全な勝利

でした。
                                        (以上、米国TIME誌を基に再構成いたし
ました)




 現在、リッジのオーナーは日本人が勤めています。大塚製薬の岡林中今・取締役会長です。

シアトルに住んでいるイチローも休日やホームパーティーで口にして「おいしい」思いをいているかも知れません。



ペタしてね 皆様はじめまして、mr.イリックです。


3月20日89(金・祝)全国ロードショウ公開の話題の映画「ワルキューレ」。

ヒトラー暗殺計画の史実を描いた作品。緻密なシナリオ構成が光るスリリングな

展開が胸躍らせるサスペンス超大作。

監督は「ユージュアル・サスペクツ」や「Xメン」シリーズでお馴染みのブライアン・シンガー。

主演はトム・クルーズ。ドイツでは英雄的な扱いを受けた歴史上の実在の人物

シュタイフェンベルク大佐を演じています。


一方、暗殺の標的となったヒトラーは今や歴史上の極悪人。

ヒトラーは、普段はお酒もほとんど口にせず、ミネラルウォーターばかり飲んでいた

小心者にして妄想癖のある変質狂。

そんなヒトラーが、唯一愛したといわれているワインが「シュタインベルガー」。

今の日本にあって、一般小売価格で2400円から40000円台のワインです。

ワーグナーの「ワルキューレの騎行」を聞きながら、そんなワインを味わってみては如何でしょうか。


これからもワインにまつわる歴史的な話、文学、哲学、旅行、科学、植物学、果ては物理学に

及ぶまでさまざまな話題をご提供させていただきたいと思っています。


また、1年をかけて100本を目途としたワインのテイスティング評価も写真付で載せたいと思います。


将来は、本格的なシャトー・レストラント・ホテルを日本にもオープンさせるのが私の夢でもあります。