先日、地域の次世代育成計画を検討する場に居合わせました。
そこで、このような発言がありました。
「(私は子育てを昔に終わってしまった立場なのですが)
今の若い人は、なぜ行政に色々支援を求めるんでしょう?
私のころは、基本的に何でも家庭でやっていた。
ちょっと、あれこれ求めすぎだと思います。」
そうなんでしょうか?
私たちが子供の頃は、確かに行政サービスがあれこれあったわけではありませんでしたが、
近所の大人が見ていたり、注意したり、地元のつながりがあった。
駄菓子屋や文房具屋など、子供のたまり場があった。
今は、近所づきあいは希薄ですし、むしろ危ないことがあるので大人も話しかけることは少ないし、
「知らない大人と話してはいけない」なんて子供に言い聞かせています。
駄菓子屋も文房具屋もなくなって、コンビ二の前くらいしか、居場所がなかったりします。
ご近所付き合いは希薄だし、親と離れて暮らさざるを得ない場合も多く、
孤育てになっている人もいます。
私の場合、母方の祖母はすでに亡くなっており、親戚に世話になることは少なかったですが、
しばしばお隣のおばちゃんと留守番したりしていました。
今はそういう機会は少ないでしょうから、一時保育やファミリーサポートなどが充実しないと
親は困ったり、煮詰まったりすることもあるのです。
もちろん、すべて行政サービスに頼るということではなく、
地域の活動や、習い事・学校・幼稚園などを通して知り合いを増やしていきながら、
補えるものもたくさんあると思いますが、
希薄になった人間関係を補うためのサービスは、必要だと思います。