がんの原因の35%は食生活、30%は喫煙であることがわかっています。

つまり、がんの65%は、食生活と喫煙が原因であり、

この原因を取り除いた生活を送っていれば、

3分の2以上のがんは防げることになります。

でも、食べ物の予防効果を考えたら、それ以上になるのではないでしょうか。

私は、禁煙をしっかり守り、賢い食品選びや健全な食習慣を続ければ、

大半のがんを予防できるのではないかと、思っています。

それほど、食べ物には、強力な予防効果があるのです。

大腸がんの場合、動物性脂肪を大量に摂ると、

それを分解するために 胆のうから胆汁がたくさん分泌されますが、

胆汁に含まれる胆汁酸の中には 、発がん性のある物質もあり、

これが大腸内に長くとどまると、 大腸がんが発生しやすくなるのです。

だから、便通をよくする食物繊維を豊富に含む 野菜や穀類、豆類、海藻などを

たくさん食べることが、 大腸がん予防につながると言ってもよいでしょう。

最近、若い人を中心に肉類、乳製品などを摂る人が増え、

食の欧米化が進んでいますが、これに伴って欧米に多い乳がん、

前立腺がんなども日本人に増えてきました。

塩分の摂り過ぎも、がんと深い関連があると言われています。

塩分といえば、すぐ高血圧を連想しがちですが、意外と知られていないのが、

胃がんの原因の一つであること。 最近こそ減ってきたとはいえ、それでも胃がんは、

今でも年間約10万人が発症する日本人の代表的ながんですよね。

やはり、塩分の摂り過ぎが影響しているのでしょうか。

伝統的な日本食は、バランスのとれた長寿食として世界的にも注目されていますが、

唯一の泣きどころが塩分の多い点。

日本人の1人あたりの塩分摂取量も、 1日平均で約11gですが、

これをWHO(世界保健機関)が目標とする6gくらいに減らせれば 、

高血圧も胃がんも大幅に減ると、聞いたことがあります。