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EM(有用微生物)の力で子供達に未来を!

安全、安心、安価で、誰にでも増やせ、どこにでも活用できるEM微生物。

ネット上に集まる様々な情報を集めていきます。

http://www.unet.or.jp/docs/download/008.pdf
水系改善と生物多様性の回復[日本橋川浄化、10年の歩み]より


三重県熊野灘におけるEM技術を活用したヘドロ削減と藻場再生


■概要
北牟婁郡紀北町は海・山・川の自然に囲まれ、世界遺産の熊野古道もある歴史的な町です。町内の第一次産業に占める水産業の割合は生産額ベースで67.3%と最も高く(平成16年度市町村民経済計算より)、また、住民による当町のイメージは、「自然が豊かで美しい町」の49.2%に次いで、「水産業の町」が45.3%(平成18年住民調査より)と、紀北町における水産業は名実ともに重要な位置を占めています。その水産業も、全国で有数の水揚げを誇った昭和50年代をピークに減少しており、豊かな漁場づくりは急務の課題の一つとなっています。
 そこで、全国でも河川環境浄化に効果を発揮しているEM(有用微生物群)技術を用いて、白石湖、引本湾のヘドロ削減と藻場再生のプロジェクトを平成22年にスタート。NPO法人地球環境・共生ネットワーク三重が中心となり、紀北町EM有志の会、地元ダイバーショップMTK、外湾漁業協同組合紀州南支部の協力のもと、EM資材の投入を行ってきました。同年11月には住友金属社が着工する鉄鋼スラグによる藻場再生プロジェクトと協働し、神宮島での藻場再生プロジェクトをスタート。定点観察では、マガキガイやホンダワラ科イソモクなどの生物が多数発見されるようになってきています


■目的
白石湖、引本湾、神宮島におけるヘドロの削減および藻場の再生。
●白石湖:ヘドロ削減 ●引本湾:ヘドロ削減、藻場再生
●神宮島:藻場再生 ●MTKプライベートビーチ:藻場再生


■使用資材
①EM活性液:(総投入量 48t:2014年7月末現在)
EM1(有用微生物群)にエサとなる糖蜜を加え、水で培養したもの。生態系の根底となる微生物相を善玉菌優勢にし、生態系バランスを整える。
②EM団子:(総投入量 24,000個:2014年7月末現在)
上記EM活性液を土に混ぜ、ボカシ(米ぬかを同微生物で発酵させたもの)と共に熟成させたもの。テニスボール大。海底に沈み、主にヘドロの分解を促進する。



■定点観察の変化
平成23年後半からの変化が著しく、24年に入ると生態系も豊かになってきています。ヘドロも23年ではEM団子の跡に直径30センチ、深さ20センチのクレーター状に分解が始まり、24年では定点観察で全体的に20cm、最高で30cmほどのヘドロの削減が確認できています。

平成23年まではマメダワラしか観察できなかったが、ホンダワラ科イソモクが40~50本自然発生的に観察できた。(平成24年2月24日)

引本湾藻場再生場所では、溶けたEM団子にガンガゼやナマコなどが寄ってくる。特に23年後半から24年春頃にかけてナマコが大量に生息していた。(平成24年4月20日)



EMによるヘドロ削減・藻場再生の効果と今後に期待

プロジェクトスタート時より、EMによる藻場の再生とヘドロ削減の海底観察・記録を担当しています。EMとの出会いは2年前。EMの効果を色々と聞きましたが、当初はEMの効力に疑いを持ったのも事実です。私は仕事柄、色々な海に潜っています。近年では磯焼けなどが進んでいて、海の環境悪化を実際に見てきた一人です。
悪化する環境を止め、ましてヘドロが減ったり藻場が増える事が可能ならこれは大変すごい事だと思ったのが、このプロジェクトに期待する想いでした。2年間実際にEMでの変化を観察・記録をしていく中で、ヘドロが約20cm~30cmほど減少したことやEM団子にナマコや貝などが集まってきたり、MTKのプライベートビーチではホンダワラ科のイソモクが自生したりと、環境が改善されていく姿を中立的な立場で観察してきました。
このプロジェクトを継続することにより、ヘドロの削減や藻場再生という今の自然界では起きにくい現象も、EMは可能にしてくれるのではないかと、期待をしています。今後、このプロジェクトが日本中に発信され各地でEMによる環境浄化運動が実践され、生態系豊かで綺麗な海が戻ることを楽しみに、この活動に協力していきたいと思います。