EM(有用微生物)の力で子供達に未来を!

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EMの放射能の低減効果に関する試験が、ベラルーシの国立科学アカデミー放射線生物学研究所で行われたが、その試験の追試が行われていた。
※前回の発表
EM(EM菌、有用微生物群)の放射能低減効果をベラルーシ国立放射線生物学研究所が検証

試験にあたって、計測ミス等様々な可能性を考慮し、ラボでの予備試験、本試験と、慎重な試験が行われた。
結果は以下の通り
このスライドは、抽出液中と土壌に残留したセシウム137の合計値を示したものです。EM1%及び10%希釈で処理した土壌では、約20%のセシウム137が減少していました。この変化は統計的にも有意でした
しかしながら、この結果をもたらした原因を、私がもつ科学的知識の範囲内で説明することは非常に難しいことから、ガラスへの吸着や、蒸散よる消失、微生物による何らかの関与など考えうるすべての可能性を今後、引き続き検証してゆきます。

全文はこちらから
http://dndi.jp/19-higa/higa_102.php


スライド1:土壌中のセシウムの挙動に対するEM1の効果
放射性物質は、我々の環境の中でも最も危険な汚染物質の一つです。
空気、土壌、建築資材に含まれる放射性物質は放射線を放出し、我々の身体を外部から被ばくさせます。また、放射性物質を含んだ食事や飲み物、あるいは、ガスや気体などを体内に入れることで、これらは内部被ばくの原因となります。
チェルノブイリ原発事故と福島第一原発事故は歴史上もっとも大きな事故で、ヨウ素131、セシウム134、137などの放射性物質に広大な面積が汚染されました。
ベラルーシ共和国国立科学アカデミーの放射線生物学研究所は、チェルノブイリ原発事故後に設立され、放射線の人に対する影響を軽減する研究をしています。


スライド2: 
福島原発事故の後、EMの土壌散布が放射線量を低下したというEMユーザーたちの体験談を聞きました。私の最初の感想は、「なにかの間違いでは?放射能汚染の測定を訓練されていない人たちが計測したので、正しく測定されていないのでは」と思いました。
しかし、その時、我々もEMを用いたセシウム137の農作物への移行抑制に関する研究を開始していました。そのうちの研究の一つですが、EMを何度も散布したトウモロコシ栽培試験において、
EM散布前と後に、土壌表面から20cm深さまでのCs濃度を計測したところ、高濃度のEMを散布したところほど、Csが低減していることに気が付きました。
そこから私は考え始めました。


スライド3: 仮説
原発事故の最初の月から数年後まで、放射性Csは溶けやすく移動しやすい形態で存在します。このとき、放射性Csは、比較的早く土壌下方に移動します。そこで私は、仮説として、EMの散布で土壌表面の放射線量率が低下したのは、土中のCsが鉛直方向に移動するのを促進したからではと考えました。


スライド4: ラボ予備実験
EMはセシウム137の鉛直方向への移動を促進するという仮説の検証のため、室内実験を実施しました。チェルノブイリ原発警戒区域から採取した土壌をよく混合し、その土壌66gをカラム内に詰めました。7-10日間隔で 100mlの様々な溶液を、このカラムを通過するように施用しました。使用した溶液は、比較対照として水、酢酸(pH = 2)、そして希釈濃度の異なるEMで10倍希釈、100倍希釈、1000倍希釈のものを施用しました。また、EMの低いpHがセシウムの移動促進に関係していると考え、酢酸も比較対照のため追加しました。施用後、カラムを通過した溶液中のセシウム137の濃度を測定しました。昨年のフォーラムで報告したように、今回の実験は予備試験だったので、各処理の反復は1回でした。


スライド5: 水、EM及び酢酸による土壌からの137Csの浸出
予想したように、低いpHの酢酸で土壌を洗浄することにより、セシウム137の移行が有意に増加しました。酢酸は水と比較して、土壌から3倍以上のセシウムを浸出させました。EMの1000倍希釈液は、放射性Csの移動を抑制しました。他方、濃い濃度のEMでは、濾液中のセシウム137の濃度が増加しました。すなわち、EMの10%希釈液で土壌を洗浄したところ、セシウム137の鉛直方向への移動速度は50%増加しました。


スライド6:土壌中のセシウム137推定値
このグラフは、土壌を様々な処理をした後に残るであろう土壌検体中のセシウム137の推測値です。酢酸で処理したところで、最も低くなっていると推測されました。


スライド7: 水、EM及び酢酸による土壌中のセシウム137濃度の減少
しかしながら、実際に土譲に残ったセシウム137を測定したところ、予測しなかった結果が得られました。土壌中でもっともCsが減少していたのは、酢酸を施用した場合ではなく、EMを散布した場合でした。
本結果は我々の経験と常識では信じがたい結果だったので、この現象を検証するため、処理区における反復数を増やし再度実験を行いました。


スライド8: ラボ本試験
実験方法は、予備試験で用いた方法と同様です。事前に良く撹拌した土壌を66g秤量し、カラムの中に詰めました。そこに、10-15日間の間隔で100mlの液体を注ぎこみ、カラムを通過させました。用いた液体は、水、pH2の酢酸、EM活性液1%と10%希釈液です。各処理区は3反復としました。また、何も処理を行わない無処理区(対照区)を設けました。そして、カラムを通した抽出液及び土壌中のセシウム137のベクレル値を計測しました。


スライド9:水、EM及び酢酸による土壌からの137Csの抽出
予期していた通り、低pHの酢酸で土壌を洗浄することにより、セシウム137の移動が有意に増加しました。酢酸は、水による洗浄と比較して、土壌から3倍以上のセシウムを浸出させました。EM1%希釈液は水と同程度でした。しかし、より濃度の高いEM10%希釈では、濾液中のセシウム137は増加しました。すなわち、EM10% 希釈液では土壌を洗浄することにより、水と比較して2倍以上、セシウム137の鉛直方向への移動を促進させました。
実験で使用した土壌に含まれるセシウムは‘古い’セシウムであるということを思い出して下さい。25年前に環境中に放出されたセシウムは土壌の粘土鉱物と強く固定化されています。そのため、土壌の下層にはほとんど移動しません。チェルノブイリ原発由来のセシウムのうちほんの1-3%だけが移動可能な形態です。福島原発由来のセシウムはまだ若く、動きやすいと考えられることから、土壌中の深い層により移動しやすいと考えられます。


スライド10:土壌中のセシウム137推定値
このグラフは、土壌を様々な処理をした後に残るであろう土壌検体中のセシウム137の推測値です。
酢酸で処理したところで、最も低くなっていると推測されました。


スライド11:水、EM及び酢酸で洗浄後に土壌に残留したセシウム137
実験終了後、土壌検体に残ったセシウム137の放射能を計測したところ、前回の予備試験と同様の傾向が得られました。粘土鉱物に強く固定化された“古い”セシウムであることから、わずかな量しか抽出されなかったのですが、もっともセシウム137が減少したのは酢酸を用いた場合ではなく、EM活性液を使用した場合でした。


スライド12:水、EM及び酢酸で洗浄後のセシウム137合算値(土壌残留量+抽出量)
このスライドは、抽出液中と土壌に残留したセシウム137の合計値を示したものです。EM1%及び10%希釈で処理した土壌では、約20%のセシウム137が減少していました。この変化は統計的にも有意でした。
しかしながら、この結果をもたらした原因を、私がもつ科学的知識の範囲内で説明することは非常に難しいことから、ガラスへの吸着や、蒸散よる消失、微生物による何らかの関与など考えうるすべての可能性を今後、引き続き検証してゆきます。