日立ソリューションズは12月15日、企業のセキュアなメール環境をオールインワンで提供する「活文 Enterprise Mail Platform クラウドサービス」を12月16日から提供開始すると発表した。

同サービスでは、オンプレミスで提供している「活文 Enterprise Mail Platform」の誤送信防止対策に加え、情報漏洩対策やメールボックス、Webメールへの対応など、企業で必要となるメール機能をオールインワンで提供する。

例えば、企業や組織のセキュリティポリシーに応じて、キーワードや宛先など、事前設定した条件で送信メールを監視し、送信を一時保留するなどの誤送信防止対策を行う。

添付ファイルは、自動暗号化や特定のサーバーからのダウンロードによる閲覧などにより、情報漏洩対策を行う。

メールボックスについては、「Office 365」、「G Suite」などの他社メールサービスを利用することもできる。

料金は、初期料金が10万円から、メールボックスなしの場合の1アカウント当たりの月額料金が200円、25GBのメールボックスありの場合の1アカウント当たりの月額料金が600円(1アカウント当たりの料金はオープン価格)。

 

同社のソリューションはBlackBerry Secureの総称で、モバイルソフトウェアセキュリティ・プラットフォームを基盤として構築されている。企業内のモバイルデバイスやネットワークに接続されたさまざまな「モノ」の運用管理を支援すると同時に、あらゆるメッセージングやファイルタイプについてコミュニケーションの安全性を確保するという。

同社は最終的に、複数のエンドポイント・モバイルセキュリティ管理やアプリケーション管理が不可欠な新たな市場への参入を目指しているという。

同社の会長 兼 最高経営責任者を務めるジョン・チェン氏は今後の展開について、「基盤となるこのプラットフォームはBlackBerryの最新製品やMicrosoft Office 365などのサードパーティーのソフトウェアに対応するだけでなく、メッセージングやアナリティクスなど、これから出てくる新たな能力にも対応する『次世代対応型』の機能も備えており、顧客の既存の投資を保護する。このプラットフォームを活用することで、企業は独自のアプリケーションやワークフロー、ビジネスプロセスを構築できるうえ、BlackBerryが今後、プラットフォームに機能や対応する市場セグメント、さらにはパートナーエコシステム全体を拡大していくことで、次世代のアプリケーションやクラウドベースのシステムにも対応できるようになる」と述べている。