私たち夫婦は、大の温泉好き!
昨日の日曜日の午後の温泉は
最高に混んでいました。
その上、困ったおばあさんを目撃してしまいました。
「困った」というのは、私の感想です。
おばあさんには、きっと、別の「思い」があるのでしょうが。
おばあさんは、娘さんである若いママと
4歳くらいの女の子と2歳くらいの男の子のお孫さんと
4人で温泉に来ていました。
洗い場が混んでいて、1ヶ所しか
シャワーが使えなかったせいもあるかもしれないけれど。
まず、若いママが先に体を洗いました。
次に、おばあさんが2歳の男の子の体を洗います。
男の子が、洗い桶をひっくり返して、お湯をこぼしました。
「何するの!」とおばあさんが
裸の男の子の体をピシャリ!と叩きます。
おばあさんは、男の子の体を洗うことに、一生懸命なのです。
少しでも男の子が動けば、ピシャリ!
「ママ、ママ」と、男の子は、離れたところで
温泉につかっているお母さんに向かって
泣き叫んで、助けを呼びます。
何回か呼んだのちに、お母さんが側にやって来て
男の子の手を握ります。
ようやく男の子は、黙って、おばあさんのされるままに
自分の体を洗わせています。
その母と子の姿は、
まるで、お医者さんから痛い治療を受けている時みたいに、じっと耐えている感じです。
さて次は、女の子の番です。
女の子は、慣れている様子で、おとなしくしていて、動いたりはしません。
でも、おばあさんの感情が高ぶっているので
なにやら、女の子に向かって、ぶつぶつ怒っています。
女の子が、静かに、されるままにしているので
やがておばあさんの気持ちは、落ち着きました。
女の子とお母さんが、先に支度をするために、出て行きました。
おばあさんは、男の子を温泉に入れます。
自分は、外に出ていて、上から、男の子の肩を両手で押さえつけて
力ずくで、温泉の中に、沈めています。
なんかすごい!
いっしょに楽しく入ればよいのに。
お母さんが、脱衣所の方から顔を出すのを待っていますが
なかなか姿が見えません。
おばあさんは、泣いてる男の子を羽交締めにしながら
入口のところでじっと待ちます。
男の子が「ママ、ママ」と泣き叫んで、動こうとするので
時々、ベッシッ!!と叩きます。
温泉の中には、たくさんの人がいました。
泣き声が大きく響きます。
みんなが、このふたりを注目しています。
男の子に、やさしく声をかけるお年寄りもいます。
でも、おばあさんは、すべてに、無視!
ようやくお母さんが現れて
男の子はホッとして、出て行きました。
ひとり残ったおばあさん
ようやく自分の体を洗います。
その後ろ姿は、疲れて、さびしそうに見えました。
おばあさんは、うつむきながら、細長いタオルに石鹸をつけて、背中をこすり始めました。
同じところを何度も何度も。
同じ動作の繰り返しが、何分も続きます。
やがて、体洗い用の、ピンク色の手袋を、両手にはめて
石鹸をたっぷりとつけて、背中以外の場所を、こすり始めました。
これも、同じところを、何度も何度も。
なかなか、終わりそうにありません。
まだ、髪も洗ってないようだし。
おばあさんが温泉から出るのは、いったいいつになることでしょう。
私が、ゆっくりと支度をして、ドライヤーで髪を乾かしてから
外に出てみると、その親子は、温泉の休憩室の片隅で
遊びながら、おばあさんを待っておりました。
おばあさんは、娘さんには、怒っていなかったけれど
あの娘さんの、母への従順さは、何なんでしょう???
あの、おばあさんの執着は、何なのでしょう???
見ている方が、辛い気持ちになりました。