北里大学の魚里博教授によれば、ケータイやパソコンなどの情報端末を長時間しかも近距離で見続けると、目の筋肉の緊張状態が持続し疲労が蓄積されるそうだ。人間の目の幅は約65mmで、近いもの見ようとすると、ピントと視線を合わせるために「寄り目」になる。満員電車で目の前のケータイを見ているのがまさにこの状態で、このとき目の筋肉にかなりの負担をかけている。こうしたときは遠くのものを見るなどして、目の筋肉をリラックスさせる必要があるのだが、パソコン、ケータイなど1日の大半を近くの画面を見ながら過ごすことが多くなった現代では、以前に比べて遠くのものを見る時間が減り、目の筋肉を自然にリラックスさせることが難しくなっていると、魚里教授は指摘する。目が疲れやすくなっているのには、そういった事情もあったのだ。
そんななか登場したのが、眼科医院用に開発された「ワック」の原理を応用した、家庭用視力トレーニング健康機器「WOC-i」。「ワック」は両眼視簡易検査器Dシリーズの愛称で、全国約4割の眼科医院で使われている医療機器のこと。眼鏡やコンタクトを作る際、顎を乗せて視力検査をするあの機器だが、「ワック」は単なる視力測定器ではなく、子どもの近視進行予防、仮性近視の改善、訓練にも役立てられている。