久しぶりのTX650 Ⅰ型の投稿です。

 

5月末にT子さんに乗った際、まったく発電しなくなるというトラブルに見舞われました。

下記のURLはその時の投稿です。

https://ameblo.jp/windingroad-2019/entry-12600928899.html?frm=theme

 

以前から懸案だった電装系に時々発生していた、接触不良、電圧降下のトラブルを解消するために、大手術です。

改造された古く、硬化し、劣化し始めてきたメインハーネスを新品に交換しつつ、サブハーネスなど改造されていた部分を新たに作り直し、併せてETCや各種電装アクセサリーのための増設電源をリレーを使って制御するシステムに替えます。

 

冷静に考えると、相当不安定な電装の状態であったにもかかわらず、ロングツーの旅先で不動で帰れなくなるようなトラブルに遭わなかったのは幸運といえるでしょう。

 

前日まで快調で、翌朝ツーリングに出ようと思ったら、イグニッションがオンにならないとか、小さなトラブルは結構ありましたが・・・

 

そしてもう一つは、発電しなくなったダイナモを、オランダ製(と思われる=取説が蘭語なので)の無接点発電機に載せ替え、アイドリングから14V以上の発電をするようにバージョンアップします。

 

これはブロック材を使ったアーシングターミナルです。8系統アーシングをとれる容量を確保。

 

これは、先ほど書いた増設電源です。デイトナ製を使います。3系統+予備で1系統出せます。

 

メインハーネスが新しくなり、電圧降下が大きく減り、各種部品のためにバッ直で入れていたリレーも2つ減らすことができそうです。

 

しかし、ここで新たな問題発生!

外装と電装系を外し、ダイナモ側エンジンカバーを外して積年の油と埃の汚れを洗浄したら、フレームやバッテリーケースの塗装が・・・

 

パラパラとはがれ、鉄の地肌が出てしまいました。このままでは腐食してしまうので、バッテリーケースはブラストして塗装し。

フレームは刷毛塗りしました。

 

前オーナーと、前々オーナーによる電装系の改造が、多岐に及んでいるので、かなりの難手術ですが、大きなヤマは越えました。

 

外した発電機も状態は悪くありませんでしたが、ブラシが摩耗していました。これは新品部品も出ますから、保存するととします。

 

あとはカプラーを合わせ、メインハーネスとつなぐ、アーシングを戻し、エアクリや外装パーツを戻せば完成です。

 

この修理は、さいたま市岩槻区のコスミックモーターサービス(http://cosmic-ms.com/shop/)に力を借りています。

 

レーサーから、45年超の旧車まで、二輪も四輪も、確かな技術で応えてくれる主治医です。

代表のⅠさんには、80年代から35年以上お世話になってます。