85歳を過ぎて気力、体力ともにますます絶好調。地域の老人施設、介護施設等で開催する紙芝居の上演会はどこも大盛況。紙芝居を観た多くの女性が感動で涙が止まらないところから、「おんな泣かせの鎮(チン)」とも呼ばれている島村在住のスーパー老人、「手作り紙芝居ゆめ工房」こと北川鎮(しずむ)さんが、今年6月7日(日)に東京北の丸公園・科学技術館で開催される第2回「介護レク紙芝居大会(主催:雲母書房)に講師として招かれ、会場で自作の紙芝居を上演することが決まりました。いよいよ念願の東京進出です。


これまで紙芝居は子どものものと言われていましたが、最近ではお年寄りの娯楽の一つとして定着し大変な人気があります。大会では「認知症のお年寄りの問題行動に紙芝居が有効」、「お年寄りを知る介護職だからこそ活かせる紙芝居」、「介護のレクリエーションに紙芝居を」と、介護に携わる職員に紙芝居の良さを知っていただくことを目的に開催されます。


当日は午前10時30分に開会し、午前中は「認知症ケアに紙芝居」、「お年寄りが喜ぶ紙芝居」、「ケアの方法論としての紙芝居」、「紙芝居の演じ方」に関する講座が組まれ、それぞれ有名講師による基調講演、対談等が予定されています。昼休みは誰でも参加・上演できる「お昼休みに紙芝居」で楽しみ、午後1時からは介護の「実践報告&座談」と続きます。最後に(午後3時ごろから)、とことん実演「これぞ高齢者向け紙芝居の真骨頂!!」と題して、中村ルミ子さんと北川鎮さん二人だけの紙芝居が予定されています。


北川さんの今回の出し物は、昔の唱歌”待ちぼうけ”を紙芝居にした「待ちぼうけ」と、古典落語から「反魂香」(はんごんこう・このお香を焚くと亡き人に会えるという怪談ばなし)の2本です。いずれも高齢者向けに作品化したもので、既に地域の老人会(ミニデイ)や介護施設等で実演し好評を得ている作品です。


北川さんは、「映画も、お芝居も、音楽会にも行けなくなったお年寄りに、こちらから小型舞台を持ち込んで「出前芝居」をやり、自らも年寄り同士、楽しんでいるだけのこと。今回の大会では、全国から参加された介護のお仕事をされている皆さんに紙芝居の良さを見せたい」と、控えめながら紙芝居に寄せる熱い思いを語っていました。



☆チラシ(表)


☆チラシ(裏)