今年もこの日を迎え沢山の人達が様々な想いを廻らせたであろう1日…。


『誰かのために自分に出来る事』~沢山の人が祈るその想いの輪…きっとそれが一人でも多くの方に笑顔をもたらせてくれる事を信じて何か出来るそのすべき事を見つけていければと思います。
大島優子、AKB48として最後のメッセージ



大島優子…それはAKB48で一番孤独感と戦っていたように見えたメンバーだった。


永遠のライバル…『AKBの絶対的センター』として君臨する前田敦子の敵役、第2回総選挙で1位となり神曲「ヘビーローテーション」のセンターを務めるも以後のSingleでのセンター・さらに第3回総選挙1位のその座を再び前田に譲る形となった。



開催発表直前の前田敦子卒業というビッグサプライズに戸惑う中での第4回総選挙…本来ならば[AKB48新章]その旗手を決める・グループの命運を委ねる、大きな意味を持つはずの総選挙だったのだが、戦前から『どうせ1位は優子』と言う空気が充満し更にその後に期待が掛かるメンバー・急上昇シンデレラガールは誰かと言う所にファンの興味が向かい、優子ファンの中にも優子以外へ投票をする者が少なくなかった。
《1位を取って当たり前》…そんな重い空気の中で自身のファンの支えのぐらつきを感じて迎えた結果発表、結果だけを見れば2位以下を大きく引き離し貫禄の1位に輝き安堵の涙と笑顔を見せた。しかし前回から投票総数が増えた中で自身の票数は減少、ファンは自分に何を求めているのか分からなくなりそうにもなった。

プロデューサー秋元康の《AKB48のセンター=前田敦子》へのこだわり、前田卒業後は《新世代・世代交代》を全面に打ち出し渡辺麻友・島崎遥香ら当時20歳以下のメンバーをセンターへ積極的に配置…総選挙結果反映のSingle以外に、実質優子が単独センターと言う作品は無かった。
そんな秋元氏が孤独と戦ってきた事を知っている、またそういう思いをさせた代わりとして用意したのが国内最大規模の収容人数を誇る国立競技場での卒業セレモニーと言う舞台だったのだろう。「自分はAKB48の活動における待遇で優子に孤独感を与え続け、辛い思いをさせ続けたかもしれない…でも優子は決して孤独なんかじゃない、こんなにも沢山の人に愛されていたんだよ。」と言う事を大観衆の優子コールで新たな門出の祝福を演出したかったのかもしれない。

結果として国立での卒業セレモニーは悪天候中止という最悪の結果となってはしまったが、前日の1日目のAKB48国立競技場単独コンサートの大声援、セレモニーに向けて48Gメンバー全員が『優子のために最高のパフォーマンスを』と毎日のレッスンやリハーサルを一緒に全力で頑張った事・メンバーやコンサートスタッフ…関係者全員が国立のセレモニー中止を一緒に涙を流して悔しがってくれた事・国立セレモニー中止決定後のファンの声等々…それらの事全てに優子は感謝したに違いない。



改めて昨日行われた卒業セレモニー…1ヶ月近く遅れた舞台…優子の卒業で迎える新時代を占う総選挙の結果をメンバーが受け止め、それを優子が見届けた。
《国立での卒業セレモニーが中止となった事を無駄にしない…1ヶ月まだ“AKB48の大島優子”から多くの事を学べる時間が増えたんだ》…一大イベントが終わった上でその事だけに集中出来る状態の中で、絶対エースとしてAKB48を引っ張り続けた優子の背中をメンバーが見送り、優子もまたメンバー全員に声を掛け想いと大切な魂をみんなに残した。



優子と直接言葉を交わす事はあまり無かったであろう他グループのメンバーからも数多く『大好きでした』・『尊敬していました』と声を掛けられた優子からは〔直接何かを教えた事は無いのに、選抜メンバーなどを通じて・または自分の背中から、こんなにも同じ思いを共有出来る仲間が沢山いる事〕それを嬉しく感じた事だろう。




慕われ・愛された“AKB48の大島優子”遂にまた1つの伝説が幕を閉じた。
しかしこれも新たなAKB48の伝説の幕開け…次の伝説の創始者は一体?