帰省すると父がいないことを実感する。
日がなテレビの前に座り、時代劇を見ていた父。
その椅子は主を失って、洗濯物が重なっている。
父の匂いがした部屋にはお線香の香りが流れ込んで
もう父の匂いは消えてしまった。
やっぱり、さびしい。
普段の生活の中では
むしろ父の存在を認識するのだけれど
帰省するとダメだなぁ。
リビングでいつも父が腰掛けていた椅子に
今、とてもきれいなお嬢さんが座っている。
優しい笑顔で家族を見つめ
私たち家族にも馴染んでくれている。
おじいちゃんが大好きで優しい男の子だった愚息が
こんなに素敵なお嬢さんに巡り会えたことは
本当に嬉しい。
父が見守ってくれている気がする
ありがとう。

