【災害時の障がい者の方への対応のお願い】
障がい者は、大地震やその他大きな災害が起こった時、
状況を把握したり、避難場所への移動ができません。
そのような時、皆さんの助けが必要です。
●なお、これはハラグチの個人的な加筆ですが
発達障がい者に関しては転載文以外の事由で状況が把握できなかったりして、判断や行動を誤ることがあると思います。
発達障がい者は見た目では非常に分かりにくいので、困っていそうだと感じる方がいらしたら、障がいのあるなしに関せず言葉を掛け合っていくのが大切なのかもしれません。
(下記項目の中では精神障がい者への対応に近いです)
■災害時に障がい者が困ること。
- 正確な情報を受け取ることができません。(聴覚障がい者や知的障がい者など)
- 周囲の状況が把握できません。電柱や塀の倒壊、道路の亀裂などがわかりません。(視覚障がい者、知的障がい者)
- 自分の意思をうまく伝えられません。(聴覚障がい者や知的障がい者など)
- パニックに陥ってしまうことがあります。
■避難誘導及び援助の仕方
1. 視覚障がい者の場合
- どこに逃げれば安全か、教えてください。
- 家の周りの状況を教えてください。
- 避難場所まで誘導してください。
- 誘導の仕方
- 肩や腕を貸す形で、半歩前を歩いてください。
- 視覚障がい者を押したりひっぱたりしないでください。
- 誘導しているとき、周りの状況を伝えて下さい。
- 方向を示す時は、時計の針の位置で伝えて下さい。(例えば、時計の文字盤による方向は、右は3時、左は9時、正面は12時と考えます。)
2. 聴覚・言語障がい者の場合
- 家に来られても、音や声ではわかりません。懐中電灯などで照らしてください。こちらは、笛を吹いたりして知らせます。
- ラジオの情報など教えてください。
- 避難所で食事の配給などの音声情報が入りません。その内容を伝えて下さい。
- コミュニケーションの方法
- 筆談(ひつだん、紙に書いて伝える):
筆記用具がなければ、相手の手のひらに指先で文字を書いたり、空間にゆっくりとひらがなで字を書きながら口を大きく開いて、話しかけてください。 - 読話(どくわ):
あなたが話す形をみて、内容を理解します。私の顔を(正面を)見て、口を大きく開いてはっきりとゆっくり話しかけてください。 - 手話(しゅわ):
手 の形や表情・動きを(身振り)中心に、身体全体でコミュニケーションを行う方法です。多くの聴覚障害者が使う方法です。覚えるとなかなか楽しい面もありま す。講習会、手話サークルなどで、少しでも覚えていただけると大変助かります。その他、身振りで伝わる場合も多いです。また、話し手の表情も言葉のうちで す。 - ファックスなど:
電話回線が使えるときは、ファックスで連絡をしてください。電子メールも有効な伝達手段のひとつです。
- 筆談(ひつだん、紙に書いて伝える):
- 全ての聴覚障がい者が手話をするわけではありません。
3. 肢体不自由者(車椅子など)の場合
- 家が住めないような状態や火事にならない限り、在宅で過ごす人が多いと思われます。水や食料の配達をお願いします。
- エレベータが止まると、他の階に階段を使っていくことができません。援助者が複数必要です。
- 車椅子の押し方や、避難の方法は、障がい者(及び家族)と相談してください。
- 見た目では、ハンディがあるとわからなくても、呼吸器や内臓に疾患がある人や、膀胱や直腸に障がいのある人などもいます。そうした人が困っていたら、緊急連絡先に連絡して、その後の対応に協力してください。
4. 精神障害者・知的障害者の場合
- パニックに陥っているときは、「大丈夫」「安心しなさい」とか、「助けに来たよ」と声をかけ、安心・落ち着かせてください。
- 現在の場所にいることが危険な場合は、避難場所など、安全な場所まで連れて行ってください。
- 話し方については、わかりやすく簡単なことばを使ってください。話は短く切って、一問一答のように確認しながら話してください。
- できるだけ早く、家族や作業所に連絡を取ってください。
- 避難場所まで移動できません。
■体育館での生活が困難です。
車椅子など肢体不自由者や視覚障がい者は、避難者で混雑する状況では動きがとれず、トイレにもいけません。ご理解と援助をお願いします。
- 正確な情報を教えてください。
- 意思を伝えられない人がいますので、簡単なコトバで、文章は短く切ってやさしく話しかけてください。
- 周囲の状況がわかりません。
- 安全な場所までの避難ができません。
- 車椅子や視覚障がい者は、移動できません。奇声を発することがありますので、避難場所での生活が困難です。
■区民のみなさまへ
- 障がい者自身も、3日分の食料や水を用意するように心がけていますが、火事や建物の倒壊などの場合、自力で逃げることはできません。
- 「助け合いネットワーク」に登録している障がい者および高齢者もいますが、していない人もいます。災害時の要援護者は、区内に2万人くらいいると思われます。ご近所で見かけた障がい者や高齢者の安否確認をしていただけると助かります。
- 障がい者は、その障がいの種類、程度によって、救助・支援の方法が異なります。障がい者本人と話し合うか、黄色の当事者版パンフを見てください。個人カードを持っている人もいます。(知的障がい者等)
宜しくお願いします。